「第22回 胡蝶の夢」
もう昭和の臭いがぷんぷんしてたなぁ。ドラマが始まった途端、パチンコ屋の喧騒とパソコンを打ちこむ絵が見え、小汚いアパートにおっさんが映って、これでカイトたちが映らなかったら、ウルトラマンマックスを楽しみにして、テレビをつけた小さなお友達が、ウルトラマンやってないって怒り出すところやったんちゃうん(笑)。
なんか生活に疲れた石橋蓮司さん、後姿に哀愁が漂ってて、もうこんな大ベテランに出られたら、全部喰われちゃうもんなぁ。しかし、石橋さんって仕事は断らない主義なんやろか、「仮面ライダー THE FIRST」の大物政治家、「慶次郎縁側日記」の別荘管理人の親父(時代劇)「ウルトラマンマックス」の脚本家etc.なんでも来いやんか。
監督と打ち合わせ中の脚本家(蓮沼)が石橋さんの役。蓮沼は夢の中でカイトとなって動いているってので、ダッシュの制服を着てる石橋さんとカイトが交互に現れるんよね。
怪獣作家の女。この人がまた手練だねぇ。天才キンジョウテツオってだれ?(笑)この女が粘土で作ってた一番最初の怪獣、すっごいかっこよかったなぁ。でもオープニングのキャスト見てたら、スーツアクターさんの名前一つしかでてけぇへんかったんよね。だからこういう時って怪獣出てけぇへんやろって思ってたから、ありゃ、魔デウスってこんなかっこいいん?なんて、思わせておいて…。結局「人々がかってに色々な夢を見過ぎて、フォルムは抽象化していく。夢の極みは魔デウスのフォルム」って球かよっ。
三池監督の「完全生命体 イフ」も最初はグニュグニュした球だったしね。
怪獣作家の女が怪しげな横目で口を引きつらせて笑う顔を何回も見てたら、それだけで笑えてくるようになったがな。女が「ガハハハハ」と笑うとき、テレビのこっちにいる私も「ぐふふふふ」って笑ってたし。
奥深い作り方やから、何回見てもいろんな発見がある映像やなぁ。そこが巨匠監督と職人監督の違うところなんかなぁ。
うぉぉぉぉ、石橋さんが変身かよぉ(笑)。やっぱりこの人はプロの俳優やなぁ、それともウルトラマンに変身させてくれるんやったら、出演したるっていうたんやろか(笑)。
"落ち"がまた洒落てるがな。蓮沼の作品が出来上がり、会議中に蓮沼が居眠りを始めると、怪獣が現れて大地が揺れ始めるなんてね。そして夢の中で蓮沼を追い詰めていた謎の女が会議室に現れて…。最高っ!!
でも、やっぱり土曜の朝7時半の男じゃないよね、石橋蓮司さんは(笑)。
夢で思い出したけど、前日にやってた「ケロロ軍曹」の中でも、夢の中で台本に書いたことがそのままドラマ化される「侵略戦隊 ケロレンジャー」ってのやってたよね。スーパー戦隊のパロディやってんけど、ケロロがヒーロー番組を作って一儲けしようとする話。考えてみたら、よう似たストーリーやったかも。
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コメント
こんばんわ~
石橋蓮司さんはほんとスゴイ方ですよね。
スパイダーにやられるためだけに
FIRSTに出てみたり、
今回のマックスにも「こういう形で」
出てみたり…(^^;
実相寺さんと石橋さん…
すごい組み合わせでしたね(苦笑
キンジョウテツオ(金城哲夫)さんは
ウルトラシリーズの脚本を手がけた
若き天才脚本家です。
もちろん他のスタッフの努力も多分にありますけど、
「彼がいたからQやウルトラマンはあそこまで素晴らしい作品」になったんだと思ってます。
いまだに若すぎる死が悼まれる素晴らしい方なんですよ。
投稿: 矢上ヒカル | 2005.11.28 00:43
>矢上さん、こんばんわ
>キンジョウテツオ(金城哲夫)さんはウルトラシリーズの脚本を手がけた若き天才脚本家です。
明快なお答えありがとうございました。
これでマックスの中で怪獣作家の女が「名前から発想しますか。天才金城哲夫的ですね」という意味が判りました。
こういうセリフは実相寺監督の作品でないと、生きてこないですよね。
石橋蓮司みたいな昭和のアングラのにおいがする役者さんって、どんな監督さんも使いたくなる逸材なんでしょうね。
ほんと、癖の有る役にかかせませんよね。
投稿: 村をんな | 2005.11.28 22:31