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2006.08.04

亀は亀でも・・・

 8月2日の夜、日本のテレビの約半分は亀田のボクシングを流してたみたいやよね。でも村をんなは亀は亀でも巨亀を見てました。

 KBS京都では水曜の夜7時から、中島貞夫監督の解説で古~い邦画やってるんやけど、今週は1965年大映制作「ガメラ」。

 初代ガメラ、たぶんぬるいんやろうなと思って、ある程度心構えはしてたんやけど、ぬるいを通り越して痛かったです。

 主演は、サスペンスドラマの帝王・船越英一郎さんのお父上・船越英二さんで動物学者の役。それに教授の助手の女の子と新聞社の記者、この3人が中心になるんよね。そこにちょろちょろ現れる男の子がねぇ、めっちゃ痛いねん。

 この男の子、ガメラが初めて日本に上陸するときに壊した灯台の所長の息子で、ちっちゃい亀にチビって名前を付けて偏愛してるねん。学校にまで連れて行ったり、自分のおかずを分けてやるぐらい可愛がってたんやけど、度が過ぎて、父親にしかられて亀を捨てに行くんやんか。で、捨てた後で「チビ、絶対明日迎えに行くからね」って崖から家に帰ろうとして、振り返ったらそこにガメラの顔があるねん。

 この子は、チビがガメラになったって思いよるんやなぁ。ガメラの側に行きたいからって、灯台に登っていくんやけど、もちろん背の高い建物があれば、壊すのがガメラや怪獣のお約束やんか。それで男の子は、壊された灯台の手すりにつかまってて、もう力の限界ってことで、手を離した所をガメラが救ってくれて、地上に下ろしてもらうんよね。

 それで一気に男の子はガメラ萌え。周りの大人がガメラ退治に奔走する中、ただ一人「本当はガメラは優しいんだよ」って主張して、立ち入り禁止の場所にふらふら迷い込んで行ったり、大迷惑。

 ガメラは炎が好物やというのが判って、街に向かわせないために、港の石油コンビナートを大炎上させるんやんか。そして伊豆大島にZ計画というアメリカとソ連の国情の違いを乗り越えて協力し建設している凄いものがあるから、そこへガメラを追い込めばなんとかなるってことで、石油コンビナートから伊豆大島まで石油の入ったドラム缶を数珠繋ぎにして火を付けるんやんか、そしたらガメラもそれにつられて、炎を食いながら伊豆大島に向かうんよね。

 もうすぐガメラが伊豆大島に到着しそうというところで、突然向きをかえた台風が伊豆大島に近づいてるっていうので、風で火が消えそうになるねん。でもねぇ、登場人物みんな冬服着てるんよ、もう絶対台風が来そうな季節とちゃうんよね。

 男の子も大島向けの荷物に紛れて、こっそり渡航してくるんよね。で、大島に近づいてきたガメラに向かって「来ちゃ、駄目だ」とかって叫んでるのに、Z計画が建設されている建物に入った途端、「僕、Z計画大好きだ」とかって手のひらを返したようなこと言うてるし。

 ガメラも大島に上陸したら何の抵抗もすることなく、Z計画の基地に現れて、大人しく拘束されちゃうんよね。
 Z計画って何かっていうと、ガメラが拘束されたところが実はロケットの先端で火星にガメラを捨てに行っちゃったってところで映画は終了。

 ビデオ録画せんで、正解やったなと思ったもんね。

 「ガメラ」見終わったあと、阪神も負けてたし、亀田ボクシングもあんまり見たくないしってことで、平成「ガメラ3」のビデオ見たんやけど、「ガメラ3」って原点の「ガメラ」を踏まえて作ってあることが判って、ちょっと勉強になりました。ガメラとイリスが京都駅で戦ってるとき、なんで台風のさなかやったんかとかね。

 2015年はガメラ生誕50周年。たぶん記念映画作られると思うんやけど、そのときには船越英一郎さんにぜひ動物学者として「ガメラ」に主演してもらいたいもんやなと思ったな。

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コメント

 はじめまして。突然のコメント誠に恐れ入ります。
 私は、ガメラ情報収集Blogを更新中の『ガメラ医師』と申します。この度「亀田よりガメラ」を選択された方々のBlogエントリーを収集し、その中で此方の記事をご紹介・TBさせて頂きましたので、遅ればせながらご挨拶に参りました。
 宜しければ、拙Blogもご笑覧頂ければ幸いです。
 それでは失礼致します。

投稿: ガメラ医師 | 2006.08.05 18:29

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