ガメラ 大怪獣空中決戦
やっと「ガメラ 大怪獣空中決戦」レンタルで借りて見ました。通称"平成ガメラ1"って言うた方が判りやすいかな。
まず平成ガメラを見たのが、「邪神(イリス)覚醒」(平成ガメラ3)をレンタル落ちで買ってきたのがきっかけやったでしょ、なので見ててもちょこちょこ判らへんところがあって、痒い所に手が届けへん感じがずーっとしてたんよね。
なんかサスペンスの種明かしをやっと見れたって感じかな。
海上保安庁巡視船「のじま」に守られながら、プルトニウム輸送船がフィリピン海沖を航行中、海図に載っていない環礁に座礁する。しかしこの環礁は自ら船を離れていくという不思議な動きをしていた。
また一方五島列島の姫神島に珍しい大きな雛鳥がいるという報告を受けて、調査に行った平田先生を始め、6世帯17人の島民全員が襲われたということで警察官たちと捜索に入った鳥類学者・長峰真弓は巨大な鳥が飛んでいるのを目撃する。
八島海上保険の社員・草薙は環礁を調査することになり、海上保安庁から長期休暇をとった米森とともに太平洋に向かう。謎の環礁を見つけた草薙・米森たちは、調査を始める。すると多量の勾玉と古代文字の石碑を発見する。
石碑を発掘中、突然石碑は崩壊し、それと共にガメラが目覚める。
こんな感じで、ガメラの物語が始まるんやけど、面白かったがな。
ガメラと通信できる少女・浅黄が草薙(小野寺昭)の娘やったことを初めて知ったんよね。2・3ではお父さん出てけぇへんかったから。
本田博太郎さんが演じていた役人が、環境庁の斉藤審議官でギャオスのことを初めは希少生物として保護するため生きたまま捕獲するという閣議決定に従おうとしていたから、ギャオスが巨大化する時間を与えてしまった人間やったってこと。3の時には会議の場面に出てきて「すっかり怪獣専門ですよ」なんて、自嘲気味に言ってたんで、いったいどういう人なんやろうって疑問に思ってたんよね。
3の時に出てきた山咲千里が八島海上保険に勾玉を見せてもらいに行くシーンで、「仙台でガメラがやられたときに総て割れてしまいました」と保険会社の社員が言うシーンがあったのも、初めて見たときは「????」やったんやけど、やっと1でガメラの背中から拾ってきた勾玉が、2でレギオンと戦ってガメラが一度息絶えたときに、粉々に割れたってことで氷解。
1でガメラと対戦した経験を買われて自衛隊のえらいさん(長谷川初範)が、2でも東京に向かう前にガメラとレギオンを食い止めるために出て来ることになったんやろうなと、細かい設定にも感心したり。
3でイリスを倒した後、傷だらけになりながら、ガメラが世界中から日本に集結しようとしているギャオスに立ち向かおうとしているところで映画は終わるんやけど、なんでギャオスが大量発生したのかと思ってたら、ギャオスは完全無欠の一対の遺伝子を持っていて、一羽だけでも繁殖可能。そして渡りをして世界中に卵を産み付けていたってこととかね。
平成ガメラはほんま癖になるなぁ。何回見ても、壮大なスケールと細心の設定に見入ってまうし。
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コメント
平成ガメラは、こう言っては何ですけど、ストーリー展開や演出、特撮なんかを、ヒヤヒヤせずに観れる、珍しい日本製特撮映画だと思います。
特に一作目は、起承転結がしっかりしていて好印象です。残念なのは、こういう良作が、一般の人がハリウッド大作(アルマゲドンとか)を観るように、日本の特撮映画にも足を運んでくれるきっかけになってくれると良いなと思ったのですが、そこまでには至らなかった気がすることです。
最近では「日本沈没」が幅広い層の人たちに観られたようですが、あれはちょっと出来に問題が・・・
投稿: bros | 2006.10.13 18:57
>brosさん、こんばんわ
>平成ガメラは、こう言っては何ですけど、ストーリー展開や演出、特撮なんかを、ヒヤヒヤせずに観れる、珍しい日本製特撮映画だと思います
本当にそうですね、やっぱりガメラが単純な分、どんなに周りで人間が小ざかしいことを考えても、地球を守るという一点集中で行動しているのが、監督からすると動かしやすい駒なのかもしれませんよね。特撮はストーリーを複雑にしたからといって、いい結果が出るとは限らないような気がします。
金子ガメラは1~3の連続性も楽しかったですけど、3では原点となる初代ガメラの設定も利用してて、集大成とはこういう作品を言うのだなとつくづく感心しました。
特撮はどうしても子供のものっていう先入観がありますから、良い作品でも拡がらないのが残念ですよね。
投稿: 村をんな | 2006.10.14 00:57