相棒 黙示録
シーズン6の最終回の感想が、「村をんなの日常」記事1000本目って、記念になるなぁ。
基本「相棒」のシリーズ初回と最終回は繋がってるんやけど、裁判官制度を反対していた三雲判事が何故反対しているのかが解き明かされたよね。
いやぁ、社会派で重い話が多かったシーズン6を締めるにふさわしい重さ。激重でしたなぁ。
品川母子殺人事件の死刑囚として収監されていた錦貴文が心臓発作を起して亡くなる。
普通なら、心臓の病歴もあるので病死として簡単に処理されるのに、警察官の立会いを求めて検死される。その書類を取りに行ったのが右京さんと亀ちゃん。この二人が絡んだら、終わった話も終わらないからねぇ。右京さんは死刑の再審請求も拒否された錦がなぜ19年間死刑に処せられなかったかということに引っ掛かる。
すると錦が死んだ翌日、古物商担当の警部補が殺され、検事までが殺される事件が起きる。この警部補と検事は25年前に起こった品川母子殺人事件に関わっていたことが判り、この事件の裁判官が三雲判事だったことも判る。
被害者の娘の元恋人のところに右京さんたちが話を聞きに行った時に、「目の前でさとみに死なれたお母さんがどんな思いで息を引き取られたか」なんて、自分から立ち入ったことを口走ってたこと、相棒ファンなら聞き逃せへんかったよね。
でも、錦の父親とか弁護士を手伝ってる男とか、なんとなく怪しそうな人物もちゃんと配置してたから、父親の方は殺人なんかせぇへんやろとは思ったけど、弁護士を手伝ってる男の方は、ひょっとするとドンデン返しがあるかもなんて気にさせられたんやけどね。
錦が死んだ後に、気を許した真犯人が奪った金をコイン商に換金しに行ったことから、足が付いたんやけど、これはかなりおもしろい展開やったよね。
結局冤罪やった錦。法務省の役人が最後に、もし冤罪で死刑になってたら3,000万円以下の保証やけど、病死だったので900万円とかって言うてたやんか。前回検死に対する国の予算が5,000体ってのにも驚かされたけど、無実やのに逮捕されて裁判されて死刑の判決が出て、死の恐怖を背負いながら刑務所で暮らして900万円ってのにはあきれるがな。
三雲判事の初めての裁判で下された死刑。その判決文をずっと自分のカバンに入れて持ち歩いていたってのが、胸にグッときたなぁ。泣ける「相棒」でした。
そして右京さんの願いによって、捜査令状を出した三雲判事。きっと三雲判事はこれが違法であることが判って作ったんやろうけど、自分の立場と引き換えに真犯人を捕まえたいって気持ちもあったんちゃうやろか。
ここで三雲判事が辞めさせられたんで、今後の「相棒」では判事の三雲さんはもう出てけぇへんのか、もったいないよね。
そして犯人役だったひかる一平。めっちゃ久しぶり。私にとってひかる一平と言えば必殺仕事人以来やからなぁ。すっかり素敵なおじさまになってるんやから、芸名変えてもええんちゃうやろか。
かとうかずこさんはセリフが綺麗なのが相変わらず素敵やったなぁ。
最後に小野田官房長が、右京さんの暴走に気をつけよって亀山に忠告するけど、これって劇場版に繋がってるんやろか。
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