相棒 「最後の砦」
重かったけど、面白かったな。
来春から始まるらしい取調監督官をテーマにしたドラマ。
そんなんが来年の春から始まるなんて知らんかったよね。ドラマの中でも小野田さんと右京さんの会話で説明してたけど、取調監督官とは「取り調べに規律違反が無いか監視する警察官」で「取り調べの録画・録音、弁護士の立会いを避けるために作った制度」とか。裁判員制度が始まることで、裁判の証拠として取り調べの模様を録画・録音したものを提出させようというのは、ニュースで見たことがあったけど。
スクーター通り魔事件で逮捕された被疑者を取調べ中、被疑者が事件を否認し続けた3日目のこと。気分が悪くなった被疑者がトイレに行かせてくれと頼んだのにいらついた警部補が椅子を蹴り飛ばす、すると被疑者は壁に頭を打ち付けて倒れ亡くなってしまう。
ちょうどその取り調べの模様を取調監督官が目撃して・・・というところから事件は動き出すんよね。
内村刑事部長、被疑者死亡の報告を受けて検視官の資格を持つ口の堅い刑事を派遣して検視させようとさせるやんか。そこにたまたま話を聞きに来た右京さんも検視官の資格を持ってたから、勘違いされて霊安室に連れて行かれるやんか。で、担当刑事と話してるところにドアが開いて大河内監察官入って来た時、「出たーーー!!」ってつぶやいてもうたがな。お化けちゃうのにね。
大河内監察官が、取調監督官だった下柳巡査部長に「あなたはどちらを向いて仕事をしていましたかか?取調監督官は取り調べる警察官のためではなく、取り調べられる被疑者のためにあるんですよ」って言うやんか。重い言葉よね。
それに対して下柳巡査部長は「でも私も警察官ですから」って。やっぱり警察官としては被疑者を疑って見るというのが決まりやもんなぁ、なかなか取り調べられる被疑者側には立てんわなぁ。
被疑者が住んでいたマンションの前で捜一のメンバーと出会うけど、さすが重たいストーリーの時はコント無しやんか。
駐車場に再度行った右京さんと亀ちゃんが被疑者の借りてた駐車スペースの隣においてあったスクーターが無くなってるのを不審がるやんか。それで駐車場の防犯カメラをチェックするんやけど、毎週のように防犯カメラの存在が重要なポイントになってるやんか。それほど都会ではあちこちに防犯カメラがあるってことなんやろな。
スクーターのタイヤ痕の存在を右京さんが問題にし始めて、野村警部補がタイヤ痕を持ち出そうとするところに、伊丹やら大河内監察官やら右京さんやら亀ちゃんやら集まってきたら、そりゃぁ追い詰められてまうわなぁ、下柳巡査部長。しょっちゅう内村刑事部長の嫌味を聞かされてる右京さんや亀ちゃんなら、右から左に聞き流すけど、まじめそうな下柳巡査部長が刑事部長にあんなことされたら、板ばさみになっちゃうよね。
野村警部補が、署長から「間違った被疑者をでっち上げた」って言われて、その後お母さんから電話掛かってきたシーン、悔しかったんやろなって、ひしひしと伝わってきたよね。
野村警部補が人事異動で、取調監督官になるやんか。この署長嫌な奴って思ったよね。野村警部補を辞めさそうとしてるんちゃうんかって思ったんやけど。窓に映った野村警部補の複雑な表情が印象的やったよね。
亀ちゃん「右京さんが違法捜査したら、きっとそうしなきゃならなかった、そういう事情があったんだって、俺は考えると思います。右京さんは俺の上司で相棒なんだから」
右京さん「だとするならば諸刃の剣かもしれませんねぇ。警察官の仲間意識というものは」
仲間同士で見張って告発するっていうのは、日本人には難しいかもしれへんよね。いい風にいうと「和を以って尊しとする」、悪くいうと「なぁなぁなところがある」やんか。
野村警部補役の金山一彦さんはいかにも現場たたき上げの雰囲気があったし、下柳巡査部長役の鈴木浩介さんは将来管理職コースを歩んで行くはずだった警察官って感じやったし、いいキャスティングやったよね。
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