必殺仕事人2009 第4話「薬物地獄」
「小五郎、澤瀉屋のお里に感動する」
今回のゲスト・市川亀治郎さんめっちゃ良かったよね。まず姿勢がきれい、言葉遣いも同心という小役人といえども侍の端くれやから折り目正しい、書庫の中で自分の父親が書き残した捜査記録を見てるときの手つきとか、言い出したらキリが無いほど歌舞伎の世界で蓄えてきた芸の引き出しからこれでもかこれでもかと、今ではもうテレビ時代劇ではお目に掛かれなくなった小技が出てくるやんか。まぁ、ちょっと澤瀉屋の癖もあったけどね。
一緒に出てた旗本役の人なんか、私の目から見たら全然旗本役になんか見えへんかったし。
さて本題。アヘン取引の情報を手に入れた南町奉行所が取り締まりに向かったところ、その場所に居たのが旗本の望月十郎。町奉行所の同心が旗本を取り締まれるわけは無く、すごすごと退散するんやんか。
実は望月は自邸でアヘンを扱っていて、密売人に売り渡してたんよね。
アヘン密売に邪魔な香具師の元締め入船の嘉助が殺されたり、アヘン中毒の元藩士が暴れた挙句切腹したり、望月家の中間平内の皮財布を掏った如月が狙われたり。
アヘンを追っていることを感付かれた同心・安川新吾が罠にはまってもうて、アヘンを焚いている部屋に捕らわれてるときに、ただ縄で縛り付けられてるだけや無く、首にまで縄が巻かれてるのには、亀治郎さんのこだわりを見たんやけど、ちょっと私の考えすぎかな。
暗闇奉行の指図でアヘンが扱われてるってことで、暗闇奉行が誰かってのが、このドラマの肝になってくるんやけど、まさかあの人がねぇ。他の時代劇やったら、人のいい同心の役とかしてはるから、すっかり騙されたやん。 香具師の元締めのほうが、屈強なお兄さん引き連れてて怪しかったりしたしね。
今週の必殺仕事人、見ごたえがありました。ただ尺の加減で、安川新吾が潜入捜査に入るきっかけやとか、杉内と小五郎が八丁堀へ一緒に帰ってくるところとかカットされてたみたいなのが残念でしたが。
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