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2009.03.06

相棒 「天才たちの最期」

 今週の「相棒」は詩壇を舞台にしてたんやけど、詩って朗読会って形で作った人自身が発表するなんてこと、初めて知りましたよ。

 東都芸術大学の城戸幸四郎ゼミの卒業記念朗読会で安原慎一が毒を飲んで自殺する。しかし安原を担当していた編集アシスタントの柘植瑛子は安原が自殺するなど信じられないからもう一度捜査して欲しいと警視庁に押しかけてくる。
 捜査を担当した捜一トリオはたまたま通りかかった右京さんに柘植を押し付けるところから始まる。

 安原の身辺捜査を開始した右京さんは、7年前同じように朗読会の舞台上で服毒自殺した詩人・梅津朋美の存在を知る。梅津朋美は若き天才詩人として詩集の出版も決まっていたのに、その詩の中に詩壇の重鎮・五十嵐孝介が発表したのと同じものがあるということで盗作と言われ詩壇を追放されていた。

 安原は自分が育った児童福祉園でシスターから梅津の詩を教えてもらい、それがきっかけで詩の世界に足を踏み入れていた。そして才能を買われて、五十嵐邸で暮らしながら大学に通っていた。
 と言う感じで、安原の死は自殺か他殺かと右京さんが依頼者の柘植とともに探っていくってのが、ストーリーやったんよね。

 文化勲章に選ばれるほどの詩壇の重鎮も、大学で准教授として学生を指導する人間も、権力の座に座っちゃうと詩人にとって自分の言葉がどれほど大事なものかということに鈍感になるんやろな。

 詩作に没頭しすぎて、大事な製作ノートを落としたことに気が付かなかった梅津にとって、自分の命を削って書き綴った詩を失くしてしまったことは命を失うのと同じやろうし、その上に盗作疑惑を掛けられてしまったら、生きていかれへんやろな。特に天才と言われる詩人やねんから、詩を捨てて生きていくことなんてでけへんやん。

 それにしても城戸って先生も情けないちゅうのか、凡人の悲しさか。梅津が書いた詩をまるまる自分のものとして発表するなんて、「少女と毒薬」なんて、男の書ける詩やないやろって気がしたんやけど。
 
 結局安原の死は若年性アルツハイマーによって、天才と呼ばれた詩人が言葉を失っていく恐怖からの自殺で、自分の死を以って梅津の仇を取ったという。そしてそれを利用しようとした出版社の社長は自殺幇助として右京さんに問い詰められいったよね。

 詩の朗読会場が、円形劇場やったから今週の「相棒」もちょっと演劇に近かった印象が残ったな。そして安原役の三浦涼介君ですが、役者として着々と実力を付けてきてるなぁって思ったんやけど。テレ東系のセイザーXとか美味学院とか出てたころは、可愛いのが売りな感じの男の子やったのにね。

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