「狂った野獣」
ケータイ捜査官7も相棒も終わっちゃって、めっちゃ暇になってしまった村をんなです。
で、見たいテレビもなかったんで、そういう時はKBS京都でやってる古い邦画を流しながら、ごそごそしてること多いんやんか。それで今日やってたのが「狂った野獣」中島貞夫監督作品。
ストーリーは銀行強盗に失敗した2人組が京都の路線バスを乗っ取って逃げようとする話。たまたまその路線バスに乗ってしもうた人たちの人間模様も織り込みながら、バスが疾走していくという。
例えば、このバスの運転手さんが心臓が悪くて、本当なら乗務でけへんねんけど、そんなことしてると給料が減るっていうんで無理して運転してるとか、担任の教師と不倫してる奥様とか、どうしても京都駅に行かなあかんと暴れるお姉さんとか、いかにも京都のおばちゃんとか。
銀行強盗の2人組が、片桐竜次さんと川谷拓三さんで、あの川谷拓三さんのぎらぎらした演技久しぶりに見ることできたんやんか。
やる気のない白バイ警官役で室田日出男さん、次の仕事場に行くため扮装したままバスに乗ってるチンドン屋さんの志賀勝さんとか、ちょうどこの3人がスポットライト浴び始めたころにできた映画なんやろな。
このバスに、大事そうにバイオリンのケースを抱えた男が乗ってたんやんか。初めは被害者の一人やったんやけど、バスジャックの犯人と争ってる最中にバイオリンのケースが開いて、中から宝石がいっぱい飛び出すねん。その宝石は数日前に大阪の宝石店で奪われたものということが分かって、バスジャックが解決したら、自分の宝石強盗もばれてしまうということで、バスジャック犯に協力しちゃうんよね。
そうこうしてるうちにバスの運転手さんは倒れちゃうし。宝石強盗の男は元々テストドライバーやったんやけど、目を悪くしたことで会社を首になってたんやんか。せやから車の運転はお手のもの。
この宝石強盗をやってたのが渡瀬恒彦さんで、途中からバスを運転するだけやなく、最後にバスが横転するシーンまで自分で運転してたんやて、中島監督が解説してはった。
バスが横転してもうたもんやから、宝石強盗の男は一芝居うって、ヘリコプターにバスジャックの犯人の人質として3人で乗り込んで逃げようとするんやんか。ヘリコプターに乗り込もうとしたとき、ヘリコプターが急遽飛び上がったもんやから、ヘリコプターの足にしがみついてた片桐さんは警官隊に狙撃され、川谷拓三さんも走って逃げようとするところを狙撃されて死ぬんやんか。
でも宝石強盗の男は、バスジャックを解決した英雄になっちゃうねん。で、事件解決のごたごたにまぎれて逃げちゃったという。
バスが横転した時にちらばった宝石を他の乗客にかき集めさせるんやけど、他の乗客も抜け目なくて、犯人の目を盗んで宝石をパクッたりしたもんやから、事件解決後の記者会見のとき、宝石強盗犯のこと黙ってるねん。で、一緒に記者会見してた子供が「あのおじちゃん、宝石強盗なんだよ」っていうたら周りの大人たちが「そんな嘘ついたらあかん。嘘つきは泥棒の始まりやで」って黙らせるというオチがついてたがな。
この映画見てて、収穫やったんは若いころの片桐さんめっちゃかっこよかったんやんか。いまや「相棒」で内村刑事部長役で苦虫噛み潰したような顔ばっかりしてるけど。ちょっと若いころの大葉健二に似た感じで、野性的で良かったよ。
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