新 必殺仕事人 第九話「主水留守番する」
必殺DVDマガジン、第2巻は三味線屋勇次編。 1981年7月3日放映。
三味線屋勇次が釣りに行くと川の中で女が倒れている。一命は取り留めたが、女は名前以外の記憶を失っていた。
勇次は母の部屋が空いているということでしばらく家に預かることにする。
女の名はふみ。東北の寒村に生まれ凶作続きの村を捨て兄と二人で流れ者になっていたところを、隠し念仏の一行に拾われて江戸にやってきていた。
隠し念仏いうくらいやから表向きも怪しいねんけど、実は宗教団体を隠れ蓑にして押し込み強盗を働いてたんよね。
金持ち一人が死ねば、貧乏人が十人助かるとかって言う、無茶な理屈で押し通してるんやけど、盗んだ金を何に使ってるか分からへんやん。
そこを逃げ出そうとした清吉とふみ。清吉はふみの兄・政吉によって殺され、ふみは逃げ出して川端で倒れてるところを勇次に助けられたっていうことやったんやんか。
勇次がふみにちょっと恋心をいだいたりする展開なんよね。
殺しの場面では、相手が大男やったりするもんやから、三味線の糸で仕留めようとするねんけど、1回目は反対に三味線の糸を掴まれるし、男と勇次の間にある蝋燭で糸が焼き切れたりして、失敗するんやんか。珍しいよね。
この時の中村主水の上司って、筆頭同心内山。まだ田中様とちゃうかったんよね。内山は渋いたたき上げのおっちゃんで、主水に捜査は書類にしがみついてるんじゃなく、足を使えとかって説経してるしね。
主水も、土左衛門が握り締めていた念仏講中の札から、身元を探ろうとしてるし。仕事してるやんか。
主水が調べてた講中の札と同じ札が押し込み強盗の現場に落ちてたことから、主水を呼び寄せて札の捜査状況尋ねるやんか。主水は内山がいつも自分に薬を飲む水を汲ませるとかって、ブツブツ言うてたけど、内山の方は主水に親近感持ってたんとちゃうやろか。
田中様の方は、主水のこと完全に駄目扱いしてたやんか。その辺が内山と田中の違いというか、まぁ田中はエリート志向やから、見抜けんかったんやろうけどね。
そうそうこの頃の必殺って、毒が薄くなってたな。初期のころの必殺は仕事を頼んだ人間にも重い結末があったんやけど、この話では遺骨を首から下げて生まれ故郷に帰って行くふみの姿が映されてたけど、そこには隠れ念仏の集団から解き放たれた安堵の表情みたいなんがあったもんな。
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