必殺必中仕事屋稼業 第一話「出たとこ勝負」
必殺DVDマガジン 仕事人ファイル参 知らぬ顔の半兵衛編
第一話ということは、必殺必中仕事屋稼業のメインキャストとか世界観を紹介する話でたぶん一番力が入ってるやんか。
オンエアが流れていたころ、私は「梅安さんでない緒方拳さんってなぁ・・・。」ってことで、なんか違和感があるなぁと思って見てたような記憶があるんよね。
せやけど、今回このDVDを見たら、めっちゃええやんか。あのころの私の目は節穴やったことが、まざまざと分かったちゅうねん。
緒方拳さんの隙の無い演技と、なんとなく感じる緊張感が、ギャンブル中毒の男が殺し屋という仕事に手を染めて行く緊張感にオーバーラップしてきて、引き込まれてしもうたし。
緒方拳さん以外にも、博打場で知り合う政吉に林隆三さん、元締役は草笛光子さん、元締めの手下に岡本信人さん。今から考えるとめっちゃ少数精鋭やんか。
少数精鋭な分、最近の必殺みたいにこんな人まで殺さなあかんのかと疑問に思うようなストーリー展開にはならへんわな。
第一話の悪役は、石橋蓮司さん。同心の役なんやけど、自分の悪業を書き立てた瓦版屋をでっち上げの人殺しで捕まえて打ち首にしたり、島送りから帰ってきた弟を板前に雇ってる料亭の女将を脅して金を巻き上げようとしたり、ねちっこく悪いんやんか。こんな奴なら、仕事屋稼業の的になってもしゃーないなぁと思わせるんよね。
で、この同心があちこちから巻き上げた金で長崎奉行所の筆頭与力の座を手に入れ、あさってには旅立つということで人里はなれた別荘みたいなところに呼び出して殺すんやけど、元締めから頼まれた半兵衛と、別のルートから頼まれた政吉の二人が、同時に同心一人を仕留める。
仕事を終えた後、半兵衛が滝のように流れた汗を指でぬぐうんやんか。初めての仕事でめっちゃ緊張してたってことを表現してるんやけど、その細かさが印象に残ったな。色々必殺も見てきたけど、こんなに汗かいてる人見たことないやん。皆クールな顔して仕事しちゃってるやんか。
ということでこの必殺必中仕事屋稼業の第一話は緒方拳さんの上手さを実感できる話になってました。
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