必殺必中仕事屋稼業 第二十五話 「乱れて勝負」
屋形船に乗っていた侍を半兵衛・政吉二人で仕留めよう政吉が反対に刀で刺される。
だいたい剃刀を手に、刀を持った侍と真っ向勝負なんて、かなり無理があるよね。侍が剣の達人ということが分かってたから、屋形船にいるときに狙ったんやろうから、政吉が屋形船の外から一刺ししておいて、半兵衛が止めを刺すとかにしないとねぇ。
侍を仕留めたものの、肩を刺されてしまった政吉は自分で刀を抜き、半兵衛を川に突き落として、一人で逃げているところを通りすがりのおしのという女に助けられる。おしのの手厚い看護で傷が癒えていった政吉は、互いに惹かれあうようになり、殺し屋を辞めて二人で上方へ行こうとする。
おしのは一人暮らしって言うてたやんか。でも結構立派な家やったし、色っぽかったから、御めかけさんかなって思っちゃったよ。でないと女一人であんな家に住まわれへんやん。実はおしのは政吉と同じ稼業やったから、裏切り者として狙われる立場になっちゃう。
政吉が訳有りの居酒屋に借金を払いに行ってる間に、おしのが先に帰る。その後を怪しげな男が後を付けて行く。政吉が家に帰ってみるとおしのの姿が無く、外で女が殺されているという声がするので、見に行くとおしのだった。
おしのののどにある傷跡から、仕事屋の仕業と思った政吉が飛脚屋に乗り込んできて、半兵衛が刺される。
政吉と半兵衛の主要な二人が手負いってのは、辛いやんか。
おしのを殺したのが仕事屋たちじゃないことを知って下手人を探し出す政吉。おしのの手紙から寺の存在を知り、一人で乗り込んだため、捕まえられて土蔵に監禁される。
相手が殺し屋やったら、本来ならすぐその場で政吉殺されるんやろうけど、その辺はまぁ大目に見ないとあかんかな。
で、政吉を救うために、怪我をした半兵衛が駆り出される。ここが第一線が二人しかいない仕事屋の辛いところやんか。
半兵衛が無理して、仕事に行く準備をしているところを半兵衛の女房お春に見つかって、問いただされて半兵衛が殺し屋だということが分かってしまう。
身内に自分が殺し屋であることが分かるって、珍しいやんか。大概表の顔と裏の顔を使い分けてて、家では優しい旦那やったりお父さんやったりしてるやん。それがばれちゃうところが、仕事屋稼業のリアリティのあるところかもしれへんし。
政吉を助けに行って、利助が土蔵の壁に穴を開ける。利助って元々土蔵破りやったという見せ場もあり。最後になって活躍させてもらってる感じやんか。
政吉を助け出し、おしのの仇も討って一段落したけど、半兵衛が蕎麦屋に帰ってきたときに、お春が半兵衛の子供ができなくて良かったって言うせりふが重たかったなぁ。
第二十五話は知らぬ顔の半兵衛よりも、政吉がかっこよかった話のような気もしたんやけど。半兵衛が政吉に怪我をさせてしまったり、お春にばれてしまったりしたことで苦しむ姿、半兵衛の心の動きを見るっていう話やったんやろな。
エンドロールで片岡静香さんの名前を見てびっくり。一番最初に屋形船から出てくる芸者さんの役やったんやけど、歌舞伎俳優片岡仁左衛門さんのご兄弟。なんかそういう目で見直すと、通りで芸者さんの仕種がきちっとしてはるなと見えたという。
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