相棒 「聖戦」
ある一般住宅を爆破するシーンから始まった相棒。犯人は最初から誰か分かってたから、右京さんとの頭脳比べやったんやけど、犯人の富田とし子が子供のことを思い出すシーンが初めにあって、それで見てる私は泣いてしもたやん。
心臓が悪い子供がなんとか野球できるまで元気になるんやけど、いじめかなにかで中学生のころに登校拒否を起こして引きこもってしまう。それでもどうにか引きこもりから抜け出し、部品工場で雇ってもらえ、お母さんの誕生日プレゼントを買って帰る途中、大雨のなか傘も差さずに走ってビルの角を曲がったところでバイクに轢かれて20歳で亡くなってしまう。
その後、とし子はキッチンドランカーになってしまい、酒浸りの日々で家事をすることもできなくなり、夫は家を出ていってしまう。
何年か後に夫はガンで亡くなってしまう。一人になったとし子はファミレスで働き始めたある日、自分の息子を轢いた男が家族連れで食事に来店し、幸せそうな姿を見て復讐することを決める。
昔から言う「子ゆえの闇」っていうのが今回のテーマなんやろな。とし子もそんな事しても死んだ広人が喜ばないという気持ちと、でもやっぱり広人の無念を晴らしたいという気持ちの間で揺れてたんとちゃうやろか。それが折原が幸せそうな姿を見て、倫理という堤防が崩れてしまったのかもしれへん。
革命家崩れの江上が爆破事件の容疑者に浮かび上がって、捜1トリオが母親の入院する病院に訪ねていったやんか。余命幾ばくも無いと言われてる母親が、一生懸命謝ってる姿見て、捜1トリオが早々に引き上げて行ったけど、母親は息子が本当は優しい子やと信じているから謝ることができるんやろな。
相棒らしい母物ストーリーやったけど、正月SPに相応しい手応えのある作品やったよね。
とし子役の南果歩さん、もう最初から鬼気迫る演技やったよね。凄~い。これをきっかけに南果歩さん、いろんな映画で個性的な役どんどんやっていきはるんやないやろか。ご主人様と二人で日本アカデミー賞ノミネートされまくりになったりして。
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