相棒 「逃げ水」
若い男の死体が見つかる。三浦はその男が川北だと気がつく。川北は傷害致死で5年の刑期を終え社会に出て来ていたが失踪していた。
川北は町で目が合ったと若い男を殴り、逃げ出したのを追いかけて道に落ちていたレンガを投げつけたところ、それが当たって死んでしまったということで、殺人の意思は無かったと傷害致死罪になり、一審では6年の刑になった。
息子が殺されたのに6年では短すぎると控訴していた新海夫婦の元に川北の両親と弁護士が訪ねてきて、「こちらには弁償する用意がある」と告げる。
新海夫婦はその言葉に「金で済まそうとするのか」と腹を立て帰らせたところ、裁判で「ご両親は辞退された、我々の誠意が通じた」と弁護士に証言され、懲役5年に減刑されてしまう。そこで川北本人に一生償わせようと民事裁判を起こし、勝ったものの川北も父親も姿を消していたのだった。
先週の「贖罪」が刑事裁判で真犯人であるにも関わらず、一事不再議によって無罪になった男と元判事たちに冤罪事件を明らかにして償わせるために民事裁判に打って出るという結末やったので、今週はそれと一対と考えてもいい作品やったかな。
民事裁判に勝って損害賠償請求が認められたとしても、本人が逃げてしまったらお金は払ってもらえない等、当事者間の問題になってしまうとか、勉強になったからね。
川北の両親も姉も、良い人やったやんか。なのにどうして川北はあんなに突っ張って生きてたんやろ。川北の父親が捜1トリオに心情を吐露してる場面で、こんないいお父さんがどうしてこんな辛い目に合わなあかんのやと泣けてきた。
ちょっとしたイザコザから、平凡に暮らしていた私たちがいつ加害者や被害者の立場になるか分からんよね。ましてや加害者や被害者の肉親として世間やマスコミにビクビクして生きていかなあかんことだってあるかもしれへん。
今回の相棒は中学生や高校生の道徳の時間の教材にして欲しいなとふと思ったんやけど。
殺された川北役の川野直輝君。なんか名前に見覚えがあってでも思い出されへんかったんでググったら、ゲキレンジャーでロンやってた人やった。
そりゃ、髪の毛黒くて、普通の衣装着てたら、ピンとけぇへんはずやん。
初回・2回目と重たい事件が続いたので、ぼちぼち肩の力を抜いて見られるおトボケ事件見せて欲しいなぁ。
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