相棒 「あすなろの唄」
城南大学理学部の高松教授の死体が校内で見つかる。その鑑識作業中に現れる右京さん。
たまたま米沢さんを訪ねて行ったら、鑑識作業で出かけてると知って現場までやって来たんかな?
検視官も右京さんの顔を見て、ちょっと迷惑そうやんか。右京さんの評判はご存知やと見える。
死体を運びだそうとしてる警察官を呼び止めて、高松教授の遺体からの異臭に気がつく右京さん。
で、最初は自殺やと思われていたのだが…。
高松教授の研究はバクテクロリスという細菌から石油を作るという研究で、これが実用化されれば、日本は化石燃料に頼らずに済むという画期的な物だった。
前々回の右京さんの大学時代の友人が出てくる話も研究所内で起こってたやんか。「植物を蒸留発酵させて再生可能なエネルギーを作り出す研究」やったよね。
相棒のネタは時代を写す鏡になってるからこそ、殺人の原因は相も変わらぬ人間臭いものであっても、興味が湧くんやろな。
バクテクロリスの解説で、油の生産効率がとても高く、同じバイオ燃料としてはトウモロコシの5万倍とかって、右京さんと栗田が話している横で、右京さんがやたらバイオ燃料に詳しいのに横で聞いてる神戸が驚いてたけど、きっと前々回のチェス部の友達の事件の時に調べたんだろうなと推察しておこうかな。
栗田は日本中の田んぼや畑の休耕地で作れば世界有数の産油国になれるとかって言うてたけど、バクテクロリスを調べていくうちに硫化水素を蓄積する性質があるってことが分かるやんか。まずそれから解決せんと休耕地で作るって訳にはいかんよな。
栗田は前の大学で、青潮の研究をしていて、硫化水素にもかなり詳しい知識を持っていることが分る。
高松教授が警察で自殺と処理されて、捜1トリオが表立って捜査できなくなる。で芹沢が鑑識の米沢さんのところにいる右京さんと神戸がどう考えてるか探りにいくやんか。でギブアンドテイクで栗田が海外の企業との共同開発に反対してることを右京さんたちに教えるの見てて、そう言えば米沢さんは右京さんに頼まれた仕事で夜遅くまで調べていたのに御礼が紅茶の差し入れだけって可哀想やなと思ったという。米沢さんにもギブアンドテイクをお願いします。
右京さんが栗田をジワジワと追い詰めていくところが淡々としてたのに、夜中に高松ルームへ訪ねていった右京さんたちが、研究室に押し込まれるところからの急展開、こういう起承転結がはっきりしてるほうが面白いよね。
栗田はトイレの水を流したら硫化水素が出る仕組みを利用したけど、それって高松教授じゃない人を殺してしまう危険性もあったんやんか。それこそ科学者としての立場を忘れてるんちゃうん。
結局、青潮で青潮を退治するのと同じように、バクテクロリスが作り出した硫化水素でバクテクロリスを全滅させちゃったという。
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コメント
エネルギーをテーマにしつつ、人間関係の暗闇が事件のメインなのがやぱり相棒だなと。人間関係といえば、レギュラー陣もぞネ座和さだったり捜査一課だったり刑事部長だったりといろいろあって。
そんなんだから、バクテクロリスは人間に嫌気が差して消えちゃったんだよー。と、いう見方ができなくも無い印象の回でした。
投稿: ばくてろん | 2013.05.14 09:44
>バクテロンさん
コメントありがとうございました。
返信が遅くなり失礼しました。
>そんなんだから、バクテクロリスは人間に嫌気が差して消えちゃったんだよー。と、いう見方ができなくも無い印象の回でした。
2011年12月放映だったこの作品、かすかな記憶を辿ってみました。確かにどんなに表向きは最先端のネタでも、結局人間のやることは昔から変わらないところに、相棒の面白さがありますよね。
投稿: 村をんな | 2013.05.23 20:30