相棒 「ピエロ」
年末の警視庁、相変わらず雑用に追われる特命係。庁内の正月飾り頼まれてたけど、総務課かって突っ込んでもうたやん。
盗難品を返しにいった神戸はオペラハウスの入り口でぶつかったピエロに不信感を持ったので、盗難品をオペラハウスの係員に渡して、ピエロが乗り込んだマイクロバスにやってくる。ピエロがピストルを持っていることに気がつくと、神戸はマイクロバスに連れ込まれる。
マイクロバスにはオペラハウスに「道化師」のオペラを見に来た観客の子供たち7人と深夜清掃のバイトでバスを乗り間違えた青年、そして誘拐犯3人が乗っていた。
遅れてオペラハウスにやってきた右京さんが神戸に異変を感じ捜査が始まる。
今まで左翼赤いカナリアの残党がチラチラ出てたけど、今回は防衛大→自衛隊出身の憂国の士・草壁が出てきて、ちょっと珍しかったよね。
子供たちを誘拐して自分の考えを世間に大々的に知らしめようやて、大昔の過激派とやってること同じやん。で自分の考えを発表したら自決するって、そんな中途半端なことで国の体制が替わる訳無いやん。やったことがどうなったか最後まで見届けなあかんやろ。
結局草壁も利用されただけで、毒殺されちゃったけど。世界各国の紛争地を渡り歩いてきた男やから、速水たちの腕力では叶うはずないもんな。
乗り捨てたマイクロバスを探しに来た芹沢が撃たれたのには、びっくりしたよね。それで伊丹が捜査本部から外れて、右京さんの相棒に回れたけど。
主犯の速水は捜査本部に20億円とヘリコプターを要求する。草壁が絡んでたから警察庁警備局まで絡んできてたけど、まぁこれは相棒のお決まりやからね。
警察庁の手前、先に事件を解決しようと内村刑事部長が右京さんの言うこと聞いたり、神戸を助けようと大河内監察官が右京さんの手伝いをかって出たり、ちょっといつもより優しいやんと感じたのは、最後に脚本家名を見て氷解したという。
今回の脚本は、綿密に組み立てられてたのに感心しちゃった。穴が無い。穴が無い分、尺が伸びても切られへんという難しさはあったかもしれへんけど。
そういう点では面白かったな。太田先生だったので、神戸の性格の作りこみも丁寧やったし。
犯人たちがネットを利用するんやけど、ツィッターで警察の動きをチェックするとか、投稿された動画に映ってるのが神戸だと書きこまれてたりとか、神戸ってそんなに顔が売れてる刑事さんやったんかよ。刑事さんがあまり顔売れてると困るやろ。
捜査本部から外れたはずの伊丹が、犯人逮捕の時ハンドマイク握って怒鳴ってたのには、あれ?って思わんこともなかったけど。
速水が奪った10億円の使い道を公園を買い取ることだったと右京さんが推理したけど、その優しさが太田先生の太田先生たる所以ですかね。
草壁役の吉田栄作、憂国の士めっちゃ良かったやんか。
大橋のぞみちゃんも、本当の勇気ある女の子の役素敵やったし。銃弾が鳴ったり、男どもが怒鳴る度に小さな子がマジ泣きしてるのが緊迫感があったし。
速水の後任でコーヒー屋台のお兄ちゃんやってたマジグリーンの伊藤君。久々に元気そうな顔を見れて良かったな。
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