相棒 「罪と罰」
神戸が卒業する相棒ten最終回。
う~ん、痛い娘の願いを叶えられるスキルを持った母親の出来心で、常識人の息子がとばっちりを食った事件を延々と見せられたというところですかね。
初っ端から犯人もなぜ殺人事件が起こったのかも分かってたやんか。いつもなら右京さんと犯人の頭脳対決になるんやけど、最後のクローン人間のところは、片山雛子と長谷川の意向を汲んで神戸の方から右京さんに釘刺しちゃったりしてたしね。
事件現場やった息子のマンションから所轄署に戻ろうとしたとき神戸は右京さんと母親を残し、娘だけを連れて行っちゃうやんか。ほんまに右京さんが言うたようにクローン人間を闇に葬るつもりやったんやろか。そんなことでけへんよね、仕事でも死体見るの苦手やのに。それに前もって幸子さんに家に来てもらうように電話で頼んではったし。
嘉神博士はクローン技術を研究してたんやけど、自分の娘が亡くなった息子のクローンを希望したことで、つい科学者としてのスイッチが入っちゃったんよね。こんな機会を逃したら人間のクローンを作ることは法律で禁止されてるから、二度とできないという悪魔の誘い。この母親役やってはった真野響子さんの演技力、セリフの滑舌、凄いなぁって感心しながらみてたんやんか。なので娘の痛さが際立ったというか。
キリスト教徒で正しい信仰心を持った息子の部屋で、事件も右京さんたちの追求も行われたやんか。息子の部屋の奥にはキリストの絵が飾られてたけど、あれはどのエピソードが描かれてたんやろ。私はキリスト教じゃないんで、あの絵の意味がよく分からへんかったんよね。キリスト一人じゃなくて、もう一人別の男が描かれてたやんか、あの絵にはどういう意味が込められてたんやろ。
神戸が特命係に戻ってきて右京さんと話し合うシーン、右京さんが色々解説してくれてたけど、禅問答みたいでなんだかよく分からへんかった。
で、神戸は警察庁長官官房付きの辞令が出て、警察庁にもどることに。
同じく警察庁長官官房付きの長谷川に呼び戻されたという。長谷川って劇場版の時に色々画策して右京さんに暴かれてたけど、結局小野田官房室長の死に全部持ってかれて、なんだったのかすっかり記憶に残ってなかったんやけど、こんなところで復活してくるとはね。
最後、裁判のシーンで娘が倒れて流産してしまう。神は人間の行いをすべてご覧になっていて、人間が神の領域を侵すことをお許しにならなかったという決着。
一人で駅に向かって歩いている右京さんの後ろ姿、どことなく寂しいなぁ。見てるこっちがそう思うからかもしれへんねんけど。
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コメント
隼人さんがすべきことは、人間のクローンを作ることを止めることだった・・・・
妹の自殺願望を止めることだったんです。
おなかに命が宿った時点で、クローン人間
のことは告発すべきでなかった。
そう思いますけど。
赤ちゃんが死んだことは、神様が人間の領域を侵すことを許さなかったとおしゃってますけど
他の所でも神様がクローン人間の誕生を許さなかったと言う意見があります。
でも許されない命ってあるんですか?
投稿: ミント | 2012.08.25 13:57
>ミントさん
コメントありがとうございます。お返事が遅れて申し訳ありません。
>おなかに命が宿った時点で、クローン人間
のことは告発すべきでなかった。
そう思いますけど。
確かに、クローン人間のことを公園でみんなに訴えるという行為は、もし私がその立場なら絶対にできないと思います。
でもドラマの設定上、隼人さんは敬虔なクリスチャンだったので、そういう行動に出たと解釈しました。
>でも許されない命ってあるんですか?
現実の世界には許されない命など無いですよね。
ドラマの展開上、あの場面で流産するというのは、何らかの意思が働いたと感じてしまいました。
科学的に考えれば、裁判という緊張状態のストレスがクローン人間の胎児になんらかの影響を与えたと考えたほうが良かったのかもしれませんが、でも最初のほうで胎児が健康であると言われてましたしね。
こんなところでミントさんへのお答えになりましたでしょうか。
投稿: 村をんな | 2012.09.04 20:29