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2012.12.28

相棒 「猛き祈り」

 甲斐亨が瀕死の重傷を負わされた話の後編。

 まろく庵は伏木田という当主がいたのだが、半年前にガンで亡くなっていた。現在まろく庵に住んでいる男たちは前科があり、怪しいと睨んだ警察は家宅捜索に着手する。

 まろく庵の男たちの中から、責任者らしい男が自分が犯人だと自首する。理由は仲間の女の子が甲斐亨に襲われそうになったからだという。

 しかし右京さんは甲斐亨がそんな事をする人間だとは思っていなかった。

 現場検証の場面で捜1トリオに右京さん、角田課長と大木・小松。そしてまろく庵の人間が集まって、右京さんの推理が披露されていくんやけど、警察の仲間が怪我させられたとなるといつもの事件よりも登場人物が増えるみたいやな。実は10年くらい前かな?私の住んでる近所でもバイクに乗った警察官と乗用車が十字路で接触事故を起こしたことがあって、その現場検証をチラッと見かけたんやけど、乗用車を運転してた男性1人に対して、警察官が10人以上来てたかなぁ、あまりの人数にびっくりしたもんね。民間人同士の事故やったら警察官2~3人も来たらええほうやんか。

 結局、まろく庵の人間たちが守りたかったものとは。伏木田は苦しんでいる人々を救いたがっていた。度重なる災厄に見舞われるこの国を憂いていた。人々の苦しみを一身に背負いながら祈り続けて仏に生まれ変わる即身仏になることを選んだ。その思いを叶えるためにまろく庵の人間たちも協力していた。

 まさか即身仏が出てくるとは思わんかったよね。私自身の宗教的信条とは相容れなかったので、伏木田のように即身仏になることで人々を救うというのはちょっと違うやろと直感的に感じたんやけど。

 ましてや、掘り返そうとした甲斐亨に瀕死の重傷を負わせる暴行が行われた原因が伏木田の即身仏やということを伏木田自身が知ったら、今までのまろく庵での精神は何やったんかと絶望するんちゃう。それを知ってか知らずか、その夜鈴の音が止まる。

 甲斐亨の病室のシーン。目覚めた甲斐亨のベッドに腰掛けた伏木田が甲斐亨の顔の前で手を動かし「申し訳ありませんでしたねぇ」と言う。そして次に甲斐亨が目覚めた時、全ての記憶が回復していた。

 記憶喪失になってどうするねんと心配していたら、そういう風に戻しちゃうのかよって突っ込んだ人多かったやろな。
 そして前回私が妄想していたニューヨーク行きの夜行バスの件も無かったことになっちゃったよ。甲斐亨と彼女が出会ったのは渋谷での合コンやったって。
いくらCAさんで英語ができるとはいえ、アメリカの夜行バスで日本女性の一人旅って、めっちゃ怖いよなって思ってたから、平凡な出会いにホッとしたところもあるもんな。

 甲斐亨のところに伏木田が現れたことで、右京さん興味津々ですなぁ。前の幽霊屋敷の時もそうやったけど。

 元気になった甲斐亨が右京さんと共にまろく庵の森を伏木田が埋められている場所を探し回るんやけど、そこのところだけは甲斐亨の記憶が抜けているとか。それも伏木田の魔法というべきか、まぁ森の中なんて1回ぐらい来たぐらいでは右も左も分からへんもんちゃうん、町の人間にはね。

 まろく庵の番頭さんというか責任者のおじ様役をやってた山本學さん。初めは人のよさそうなおじ様やったのに、実は昔保険金詐欺の為に妻を殺したという前科があったということが分かると凄みが出てきてたよね。そして伏木田の考えを述べてる時の説得力。山本學さんの演技力を再認識したという。

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