相棒 「かもめが死んだ日」
料亭の庭で芸者の死体が見つかる。
どこで特命係と引っ掛かってくるのかと思ったら、被害者がカイトの初恋の相手やったという。ちょっと無理矢理な設定やったけどね。
朝11時になってるのにカイトが来ていないと気付かないほど、シャーロックホームズの原書を読み込んでいた右京さん。なんか右京さんが挙動不審やったのも、シャーロックホームズのせいやったんかな。
被害者・小西皆子は16歳で売春で女子少年院に、21歳の時には覚せい剤で刑務所に服役している前科前歴があったので、親御さんに遺体を引き取ってもらえなかった。
右京さんが話を聞いたのは半玉の夢路。容姿が若く見える間はずっと半玉でいけるとかって言うてたけど、関西で芸妓さんといえば祇園やんか。祇園とかやったら若く見える間はずっと舞妓ってこと無いんちゃうん。
向島ではアルバイトの芸者をかもめと呼ぶんやて。なので皆子は芸をせず、もっぱら接客だけとか。アルバイトで芸者ってねぇ。そういうのも関西に住んでる者としては、へぇぇぇそうなんやってびっくりしちゃうやん。
料亭に入り込む右京さん。女将さんたちに何聞いてもはぐらかされてたけど、こんな右京さん珍しいよね。
小西皆子の過去を洗っていく右京さんとカイト。どんどんボロが出てくるやん。土建屋の若社長が皆子に入れあげて人生を狂わせてしまってもうたんやけど、7000万円を巻き上げられたのに、向島で芸者になったから遊びに来いって言われて、ノコノコ出掛けて行っちゃうんやもんなぁ。
若社長って言われてたくらいやから、父親が会長に納まってて、父親に気付かれんように7000万円を道路工事の売上からひねり出したのに、たぶん会社に税務調査が入って、不明な支出があるっていうんでばれちゃったんやろな。
それで父親が場末のスナックのホステスにマンション買ってやったってのを聞いて、慌てて知り合いの娘かなんかを嫁にしたんやで。親の目があるんで大人しくしてたんやけど、皆子から芸者になったんで遊びに来てって、脅し半分で誘われて、そのままズルズル元の木阿弥ってところかな。
でも親の目が光ってるから、派手にお金使われへんし。お金が出ないとなると皆子は怒り出すし。
そういう裏設定が頭の中に浮かんできたもんね。しかしこういう若社長がいると絶対会社潰れるな。若社長が捕まって、父親が社長に復帰して、必死のパッチで会社立て直すんやで、きっと。
若社長、社員に陰でバカ社長とかって呼ばれてたはず。
ここまで裏設定を妄想して書いてたら、このストーリーってひょっとしたら、江戸時代の世話物歌舞伎が土台になってるのかもって思っちゃった。鶴屋南北の作品に出てくる悪婆。男と同じ刺青入れちゃってるとか。開き直って客の男を強請っちゃうとか。
皆子って誰彼なくお金借りたりせびったりしてたけど、何にお金がいったんやろね。皆子の住んでたマンションってモデルルームかってぐらい小奇麗に片付いてたやんか。皆子って子供の頃から貧乏してたから、ブランド物の洋服とか装飾品とかを大人買いしたくなる衝動があって、マンションにブランド物の洋服が無造作に並べられてたりとか、どこかだらしないところが欲しかったよな。
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