相棒 「ヒーロー」
右京さんとカイトが昼食にでかけると近所のビルがボヤを出し、避難してきた人たちの中に弁護士の里見がいた。里見を途中まで助けてくれた青年が姿を消したので、その青年探しに首を突っ込む右京さんたち。
一転して都庁近くの公園の殺人現場。殺されていたのはIT企業に勤めていた轟という男。
姿を消していた青年が自ら名乗り出てくる。青年は杉本。そこに里見や右京さんたちがまずはお礼に訪ねていくんやけど、伊丹たちがやってきて、殺された轟の携帯に最後に電話をしていたのが杉本だったと事情を聴きに現れる。
ということで右京さんは轟が殺された事件にも首を突っ込んじゃったやんか。
それにしてもこの杉本っていう青年、あっけらかんと嘘をつく子やねぇ。伊丹に電話のこと聞かれたら、ナンパした女の子からもらった電話番号でかけたらおじさんが出たとか、里見の前では印刷工場で働きながら大学の法学部を目指してるとか。
IT企業の社長とスターリゾートという船会社は社長が同じだった。余剰資金が出てたから、昔から船遊びが好きだったってことで、売りに出ていたリゾート会社を買ったって言うてたね。
右京さんたちは、杉本の実家に。父親は仕事もせずにずっと競馬三昧みたいやな。で、部屋を見せてもらうんやけど、出て行ってから4~5年は経ってるのになんかきれいに片付いてて、競馬にしか興味がなくて嫁さんや息子がなんで家を出て行ったかも気が付かないふりして生きてる父親が一人暮らししてるんやから、なんかもっと小汚いんちゃうん。
カイトがIT企業と船会社について調べたところ、伊豆大島沖でクルーズ船が事故を起こし、乗員乗客の6名が亡くなっているということが分かる。
この相棒が放映されたのが3月5日。韓国でフェリー船の事故が起きたのが4月16日、マレーシア航空機の事故が3月8日。この回の放送が事故の前やったからフィクションとして何の感慨もなく見ることができたけど、今こうして感想を書いていると、時期が時期ならこのストーリーお蔵入りになっちゃったかもしれへんなって思ったもんね。
船長が乗客を巻き込んで自殺って話やったけど、船長が自殺する数か月前に船長が2人辞めたのに補充せず、その仕事のしわ寄せが自殺した船長に来ていた。社長は現場のことを理解せず、机上の計算だけで利益を追求したりすると、現場の人間はやってられへんよね。だいたい売りに出されてたってことから、もともと利益も上がってなかったんやろうけど。
話は横にそれるけど、右京さんたちが捜査1課にやってきて伊丹と芹沢に右京さんの推理を話したと思われるシーンで、VAIOのノートパソコンが映ってたやんか。じつはあれって、この間XP終了と消費税増税対策で買い替えた私のパソコンと同じみたいなんよね。まず伊丹がパソコンの前の椅子に座ってて話が佳境に入って立ち上がってたけど、絶対伊丹ってパソコンとか使ってないよね。たまたま椅子が空いてたから座ってたって感じやん。
何はともあれ、この週の放送で一番注目したのがこのシーンやったという。
ちなみにパソコンの型番はSVF1531AJです。このパソコン、ネットで買ったんやんか、で家に届いたとき、VAIOの文字がやけに銀色に輝くなぁ、そこがちょっと引っかかるよなって思ったんやけど、相棒メンバーと共演したのと同じデザインと思うと、買って良かったやんと思ってもうたがな。
杉本は里見弁護士を慰霊碑のある岬の展望台に連れてくる。サスペンスドラマで犯人の最後の述懐シーンといえば、岬が定番。ただし相棒はビルの屋上が定番やんか。なので岬のシーンになった時、珍しいやん、で、ちょっと2時間サスペンスみたいやんと思ってもうた。
結局犯人は杉本ではなかったんやけど、尺が足りなかったのか役者の技量不足か、杉本の心理描写が弱かったかな。もうちょっと復讐するべきかどうか揺れる気持ちが細かく表現できてたら、この役者なかなかできるやんって思ったのにね。だからあっけらかんと嘘つく子やなぁって見えたんやと思うな。
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