相棒 「許されざる者」
出版社に勤める長谷川がマンションの自室で殺されているのが見つかる。
米沢さんが鑑識資料のマンションの防犯ビデオをチェックしているところに右京さんたちがやってきたので、巻き込んじゃったってところかな。
米沢さんによる事件の概要説明。
長谷川は3年前の公園で起きた22歳女性の殺人事件の容疑者だったが、人権派の凄腕弁護士永井の力もあり、無罪になっていた。この事件の半年後ホームレスの男が病死し、その持ち物の中から女性の持ち物だった腕時計が見つかり、女性を殺したのはホームレスだったと結論付けられた。
マンションへ訪ねていく右京さんたち。管理人さんにエントランスから入るには防犯カメラに絶対に映るし、裏口から入ろうとしても住人が持っている鍵は合鍵が作れないって説明を受けてたよね。以前勤めていた会社はマンションなんかに防犯カメラ付けたりする仕事してたんやけど、防犯カメラって表のエントランスだけやなくて、裏口とか駐車場とかにも付けてたよ。場合によったらエレベーターの中にもつけたりするしね。
裏口も映ってたけど、門扉の中は階段やったやんか、住人はエレベーターがあるのにわざわざ裏から階段上がっていくことなんてするかな?
永井の法律事務所に話を聞きに行って、カイトが昨夜9時から11時の間どこで何をしておられましたかって聞いたときに、永井は自分の口からは言わずに、部屋の外で事務をしてる女性に言わせてるやんか。それ見て、さすが弁護士やなって思ったもんね。
今回の相棒のストーリーは、怪しい人物の配置の仕方とかなかなかよく練れてて面白かったよね。
長谷川ってほんま悪いやつやんか。で長谷川の周りにいる人間はいい人ばかりやし。なのでどの人も怪しい。それを一人ずつ消去して行って残ったのが真犯人っていう方法。
芹沢が青いスマホでしゃべってたの見て、ふと思ったんやが伊丹はまだガラケー使ってるよね、絶対。右京さんは先週スマホに代わってるの見て、ちょっとショックやったんやけど。
自分が勤めていたエース司法出版の上司に自分が犯人で、その件に関して告白本を書きたいという長谷川。
いくら裁判で一度無罪になったら、同じ事件で有罪になることはないと分かっていても、それを堂々と言ってまう長谷川の方がおかしいよね。
出版社に勤めててそこそこ文才があるんやったら、偽名で小説にすればよかったのに。信頼を裏切られた上司が殴りたくなる思いも理解できるやん。
冤罪事件で出版してて、そこそこ売れたので喜んでたのに。それが真っ赤なウソやったとしたら、それを出した出版社の責任ってものが問われて、こんなちっこい出版社やったら、即潰れてまうやん。
取調室での芹沢の言動見てたら、これこそ冤罪やんって思ったよね。途中で右京さんが入ってきたから、そうならなかったけど。
長谷川は永井を呼び出して、殴られたことで訴えてやりたいって大口叩いてたけど、そりゃぁ永井もあきれるって。だいたいそれを訴えて女性を殺したことを告白したとして、女性の父親から民事で訴えられる可能性もあるのに。
最後右京さんの説教に不敵に微笑む真犯人。右京さんの説教を聞いて、ビビらない人間が出てくるなんて。まぁあんたにそんなこと言われても絶対裁判では勝ってやるって思ってたんやろうけどね。許されざる者って長谷川であり、真犯人でありやろな。
まぁこのストーリーにケチをつけるとするならば、外で殺した男性を女性一人で裏口の階段から持って上げられることができるかどうかやろな。長谷川は細かったけどそれでも60キロぐらいあるとするなら、スーツケースが傷だらけになるやろうし。たとえば2階まで上げてそこからエレベーターに乗せたとしても、やっぱり無理じゃないのかな。
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