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2015.01.12

相棒 「ストレイシープ」

 番組の冒頭、聖書のマタイによる福音書の言葉が出てくる。
「あなた方はどう思うか ある人に百匹の羊があり そのうちの一匹が 迷い出たとするならば 九十九匹を山に残して その迷い出た一匹の羊を 探しに出ないであろうか」

 これを読んだとき、もし山に残してきた九十九匹の羊がオオカミに襲われたりしたらどうするんやろ、そっちの方が迷い出た一匹の羊よりも損失がでかくなるんちゃうんと思ってしまった私はかなりの俗物ってことなんやろうな。
 反対に自分が迷い出た羊なら、助けてくれって思うに違いないやろうに。

 場面は変わって、公園に向かっていく親子連れ。お友達と遊ぶ前にトイレに行った子供が誘拐される。
 その頃、右京さんはある女性の葬式に参列していた。
 警視庁では、飛城という犯罪者から神様と呼ばれている男についてのミーティング中。飛城を頂点とするグループは絆を重んじる従来の反社会勢力とは違って、構成員同士横のつながりが無く、直接連絡を取る相手以外はお互い構成員同士顔も名前も知らない、全く新しいタイプの犯罪組織と警察では認識していた。飛城グループでは何百億ものブラックマネーを手にしていた。それに対して代議士の橘高が問題視していた。

 右京さんが参列していたのは、紅茶を通じて友人になった西田という女性。西田は自殺していた。右京さんは呼び止められ、新井という男性から遺品整理をしていたら出てきたからと、小袋を渡される。そこには右京さんあての手紙が入っていた。

 子供の誘拐事件。誘拐された両親のもとに電話があり、子供の実の母親素子(前妻)を呼ばせる。そして素子が到着すると再び電話があり素子が経営している投資会社の顧客から預かっている現金1億2千万円を用意しろと命じられる。素子って投資会社を経営してるっていう設定だけあって、なかなか強気な女性やったよね。特殊捜査班の刑事に向かって、誘拐捜査のプロならちゃんと仕事してよね、いくら税金払ってると思ってるのって怒鳴ってたし。
 用意した1億2千万円を黒いリュックに詰めて、普段着ているジョギングウェアでジョギングするんやけど、1億2千万円リュックに詰めたら、何キロぐらいになるんやろ。検索してみたら1億円で約10キロやて、ということは12キロを背中に背負うのか、いくら走りなれてるコースでも12キロ背負うとなると大変やん。ざっくり言うたら、2リットルのミネラルウォーター6本入りの箱背負ってるのと一緒やもんな。

 飛城に指定された通りジョギングを始めるんやけど、一緒に走ってる男たちが多すぎるやん。素子に怒鳴られたからって、これを犯人が見たら神経逆なでしそうやなって思ったもんね。

 ジョギングして広場に入ったところ、突然素子と同じスタイルの人間が溢れかえりダンスを始める。それで素子がどこにいるか分からなくなった瞬間を狙って現金が奪われてしまう。奪われた現金は男を持って男がバイクで逃走したのを追いかける右京さんたち。
 突然バイクが止まって男が逃げ出したら、バイクが爆発して奪った現金が焼失しちゃう。

 そして飛城は新たな作戦を遂行する。女将一人で営業してる小料理屋。客が一人入ってきて、トイレに。出てきて水が出っぱなしになってるというので見に行った女将さんがトイレのふたを開けたら、赤い煙が出て気絶しちゃう。
 女将さん一人でやってる小料理屋とかスナックなんて、日本中にいっぱいあるやん、日本は今のところ治安がいいから女将さん一人で商売してても大丈夫やけど、こんなん見るとどこで危険な目に遭うかもしれんと思うよね。

 男が出ていった後、作業服の男二人が入ってきて女将さんを連れ去る。

 素子のところにやってきて、話を聞く右京さんたち。顧客と一緒に撮った写真と名簿を提出してもらう。

 その頃衆議院議員の橘高のところに、絶対に罪を犯すという脅迫動画(動画といえるほどのものでもないけどね)が送信されてくる。

 顧客名簿の中に、1年前の12月25日に樹海で集団自殺した人間がいることを知った右京さんとカイト。地元の警察でもらったのか地図を見て現場に向かうけれど、森の中って右も左も同じように見えるやん、なのに地図を見て進んで行ってたけど、それってほんまかぁ??って思っちゃったよね。地元警察の人に案内してもらわんと絶対迷うやろ。

 集団自殺した人たちの中に右京さんが記憶している男がいた。書店へ買い物に行った右京さんが万引きした少女を補導して、その子を引き取りに来た彼氏だった。

 話は素子の方に戻り、集団自殺した女性が素子の顧客だったことから、じっくりと話を聞き始めるんやけど、素子が息子に会っていた時に円の暴落が始まって対処が遅れてしまった。素子の事務所の人も素子がいないときに何かあったらどう対処するのか決めてなかったのもまずかったよね。それにFXとかって日本で相場が開いているときよりも欧米で相場が開いているときの方が動くことが多いから、徹夜で相場を見ているってことも大事なんちゃうん。
 顧客の女性の方も、始めは順調に資産が増えていったんで、ついつい現物だけじゃなく、先物取引にまで手を出して借金抱えちゃったんやろな。また住んでた団地から出てホームレスになるまでに、どっかに泣きつくことできたんちゃうん。後のフォロー何もせずにほったらかしにされたんで素子に対しての恨みはいっぱいあったやろうけど。
 
 次は橘高議員がなぜ脅迫されたかということに視点を移す右京さん。国会議員に話を聞くのに父親カードを使っちゃうカイト。
橘高に話を聞いても自分は間違っていないと言い張るんで、らちが明かず大河内監察官に亡くなっていた料亭の仲居さんの情報を聞き出す。

 翌日右京さんたちがやってきたのが、女将さんが拉致された店。そこに残されていた女将さんの携帯から橘高議員の電話番号が見つかり、橘高議員の愛人だった女将さんを飛城が誘拐して脅していると考える右京さん。

 橘高議員もテロには屈しないってでかい口叩いてたけど、脅されたら言うたとおりにしちゃう。そこが日本人やな。これが欧米なら、脅されても言う通りにはならんかったんちゃうかな。(つい最近フランスで起きた同時多発テロでの対応をニュースで見てても思うもん)

 右京さんは悦子さんからの電話に出ると依然葬儀場で声をかけられた新井から連絡があって、指定された場所へ行く。そこで男たちに囲まれて、スタンガンで気絶させられてしまう。
 右京さんが気が付いたとき、小田原の山荘のベランダに後ろ手に縛られて椅子に座っていた。そこに新井が現れて、右京さんとの討論が始まる。

 結局、新井は集団自殺から生き残り、共に生き残った西田と自殺した人たちの復讐をすることにした。
 飛城グループのNO,2に連絡したとき、新井はあなたは神様の使いだって言われてたやんか。そして亡くなった人たちの代わりに復讐するという計画に賛成したのは、それを飛城の名前で行ったとしても、飛城が残した犯罪手法やかき集めた現金が全部NO,2の男の手に残るからでしょ。
 復讐する相手の中に右京さんがいたから、事件の全貌が明らかにされちゃったけど、でなければただの愉快犯みたいなもんやん。
 新井は自分は飛城になったって考えたのはちょっと甘かったんちゃうん。神様の使いは神様ではないし。

 その頃、カイトが父親に手配してもらったサットや狙撃犯とともにひたひたと山荘を取り囲んでいた。そこに警視庁一のスナイパー・日野警部補がやってくる。実は元日の新聞のラテ欄で寺島さんの名前を見たとき、ひょっとしてと思ってたんよね。もう「待ってました!!!」って大向こうから声がかかりそうなタイミングで現れるねんもん。

 新井が怒って右京さんに銃を向けたとき、一発の銃声と共に新井の腕を撃つ日野警部補。そしてボディガードとして後ろに座ってたライフルを持っていた男まで撃っちゃったし。
 それをきっかけに山荘にいた男たちを一網打尽にしちゃう警察。
 日野警部補が左手で敬礼してたのは、ちょっと引っかかっちゃったけどね。

  結局、なぜ新井は自殺したかったのか、その話は出てこなかったなぁ。

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