相棒 「ラストケース」
「警察嫌い」の回で、冠城が逮捕令状を出さないよう裁判官に手を回したことがばれて、内田刑事部長や大河内監察官に呼び出しを食らってるところから。
冠城が勝手にやったことで事後報告なのに、右京さんは黙認したことになっちゃってるやん。右京さんも結果的にはそういうことになるって平然と答えてる、腹くくったというか、こういうことは慣れてるというか。そして大河内監察官に登庁には及ばない自宅ででも謹慎しておいてくださいって言われてるやんか。
法務省に追い返されてしまう冠城。
シーンは変わって警察学校の警視庁射撃場。射撃訓練中に一人の警官伴野が教官や同僚の警官たちを射殺する。そして何食わぬ顔で学校の敷地の外を歩いていたが、バス停にいた米沢が警官が火薬のにおいをさせていたことに気付き伴野を呼び止める。しかし米沢の注意を振り切って去って行った伴野に怪しさを感じた米沢は射撃場で多くの警官が射殺されているのを見つける。
倒れていた警官の中に生き残っている金井塚がいた。金井塚はメッセンジャーに選ばれたという。
伴野は現役の閣僚がテロに屈しないその覚悟があるのかどうか、本気度を試してやる。もし閣僚たちが自分たちが標的となって殺されたとき、テロに屈しないという態度がとれるのかと語ったという。
伴野は文部大臣邸の前に立つ警官にすり替わっていた。そこで帰宅した文部大臣を狙撃する。それにしてもこのシーンで使われたお屋敷も風格のある立派なところやったなぁ。
警官や鑑識が実況見分してるところに、スーツにコート姿で現れる米沢。コートの裾が邪魔そうに見えたな。
米沢が事件現場にやってきたのは、右京さんの見解を聞くためやったみたいやな。花の里で会ってるし。米沢、4月から警察学校の先生になるんや。今まで米沢がこれは右京さんでないと解決できない事件と見極めたものを持ち込んでくるとか、現場から持ち帰った証拠品を右京さんと吟味したりとか、伊丹に睨まれても構わずやってきたのに、次のシーズンからは新たな鑑識の協力者を見つけなあかんやんか。誰が鑑識になるのか、めっちゃ気になるやん。次の人はあまりオタクじゃないかもしれへんな。
事件が起こったことで閣議が開かれる。その最中、農水大臣の一人が閣僚を辞任すると言い出す。こんなところで辞めるなんて言い出すと、伴野と関係でもあるのかと疑っちゃうよね。
冠城は元カノ・鴨志田から伴野の情報を聞いてる。鴨志田は2年前CIAの研修をワシントンDCで受けてた時に伴野と知り合ったって。そして今でも連絡が取れるということで、おとりになろうかと提案する。鴨志田は、公安調査庁所属。
鴨志田に電話をさせて、伴野と待ち合わせをし逮捕する作戦に。一方、伴野はジャーナリストにコンタクトを取って、その一部始終を取材させようとしている。
広場を待ち合わせ場所にし、鴨志田の身代りの婦人警官を立たせておく。物陰には刑事にSATに機動隊が潜んでる。婦人警官が近づいてきた伴野の確保に失敗したのがまずかったよね。反対に婦人警官の方がナイフを首に付きつけられてまうんやから。こうなるとどんなにたくさんの警察官が取り囲んでいても烏合の衆で何にもでけへんのかよ。
自分の言いたいことをぶちまけて、焼身自殺しちゃった伴野。自殺について考えるのが今シーズンのテーマやからな。ある意味、時間差自爆テロとも言えるかな。
倒れた伴野の周りを取り囲む機動隊員。火を消そうにも消せないって感じやったけど、商業施設の広場やねんから、どこかに消火器あるやろ。これだけの人間がいるんやから、それぐらい冷静に気が付く人間がいてなあかんよねぇ。それともこういう場合人間に対して消火器はあかんのかな。
右京さんは警察学校の射撃場を見に行き、銃弾の数を確認する。伊丹と芹沢は伴野が宿泊していたホテルを捜索中。そこに右京さんがやってきて、残されていた銃弾の数を数える。警察学校時代の射撃訓練では一人30発ずつが渡されるというのは現在も右京さんのころもずっと変わらないんやな。そこで使用された銃弾を引き算したら、11発足りないことが分かる。
冠城は鴨志田の線から、右京さんは金井塚の線から、玉手副総理のテロ撲滅講演会にやってくる。講演会の後鴨志田は花束と共に花輪を玉手の首に掛けるんやけど、結束バンドだったので玉手は首を絞められる。それを金井塚が外す。
鴨志田がすい臓がんで余命いくばくもないことを知った伴野はあの世で添い遂げるために自殺したがっていたと鴨志田は話してたけど、今のご時世あの世で添い遂げるなんて考える人間いてるんやろか。
それにあの世で添い遂げるなんて言葉は、江戸時代の心中を扱った義太夫や歌舞伎やんか。
右京さんは金井塚がテロリストの仲間で、総理を狙っていると踏んでいた。金井塚の部屋に銃弾が残ってないか捜査令状を裁判所に請求してくれって冠城は言うたけど、警察嫌いの時に捜査令状を出さないようにたくらんだせいで意趣返しされちゃう。
金井塚のところへ右京さんと冠城が土下座をしに行くって言うてたけど、ちゃんと部屋の中に座ってひれ伏してるからなぁ。土下座は地べたでするもんやから、厳密には土下座をしたってことにはならへんよね。でも二人揃ってあんなに深々頭下げられたら困るけどね。
土下座した後は、右京さんが数が足らない銃弾が金井塚の部屋にあるんじゃないかと、めっちゃ責め立てる。
でゴミ出しの日、金井塚が出したゴミを右京さんたちが抑える。一旦ゴミとして出したものは所有権を放棄したことになるんやて、被疑者が出したごみは遺留品扱いとなり捜査の必要があれば警察は令状なしに持ち帰ることができる刑事訴訟法221条。
そして破かれた紙を復元して、玉手副総理の殺害計画に金井塚も参加していたことが分かる。玉手は金井塚を総理大臣に面会させる段取りをしていたんやけど、そこで金井塚は総理を殺害しようとしていた。
玉手副首相も逮捕される。実はこの一連の事件の黒幕が元農水大臣。やっぱり関係あったんやんか。石橋蓮司さんがやってるんやから、一筋縄ではいかんわな。
結束バンドに付けられていた造花は元農水大臣が作った物と分かる。
総理大臣が襲われるというテロを未然に防いだということで、甲斐は右京の処分を減俸ということにしちゃう。そして冠城は総務省から天下りさせられることになり、警視庁へ。
元々カイトの後任は誰になるのかと色々噂が流れてた時に1シーズンだけの緊急登板とかって言われてて、ある程度そのつもりで見てたけど、冠城でまだまだチャレンジできる事件があるよなって思ったし、法務省出身で法律に詳しいから法律の裏をかく事件とか、憲法がらみの事件も作れるんじゃないのかな。楽しみやんか。それに相棒は劇場版に出て卒業って言うのが定番になりつつある気がするしね。
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