相棒 「臭い飯」
オシャレなレストランでお食事中の右京さんと冠城。オーナーシェフ道上が若くて美人なので、冠城のお気に入りのお店みたいやな。以前はよくテレビのお料理番組にも出ていた。
芹沢が右京さんたちに依頼した仕事は稲城市の配送倉庫で見つかった白骨死体の身元を特定するというもの。早速現場へ行った二人。完全に白骨化していたということは1年以上は放置されていたと考える右京さん。
鑑識のおじさんによると性別は男性ということだけで、これだけ時間が経ってしまうと死因の特定は難しいとのこと。右京さんは遺体が置いて有った場所の近くから、小さな米袋と遺書を告発状を発見する。
その米は大手米穀販売会社タキガワのもので食品偽装の疑いが出てきたと報道され始める。
告白状には酒や菓子などに使用する加工用米を混ぜて出荷していると書かれてあった。それがマスコミに流れて、タキガワの会社の前でレポーターが中継してる。
内田刑事部長の部屋に呼び出された伊丹と芹沢。内部告発した人間が殺害された可能性があるという大事なヤマを特命係に任せちゃったことで叱られてる。
そう言えば、何年か前農薬で汚染してて絶対食用にしたらあかん米を混ぜて、菓子用に出荷してた会社があったやんか。そのことを思えば、加工用とはいえ、まだ食べられるだけましやと思ってもうたやん。官公庁に卸すために入札で無理して利益カツカツで落としたのは良かったけど、お米ってやっぱり天候に左右されるから、台風とか洪水で不作になって値段が上がったもんやから加工用混ぜて利益確保したみたいな感じかな。
白骨の身元やけど、骨髄から抽出したDNA型が警察のデータベースに残っていたものと一致したのがあって、あっさり分かってしまう。
蜂矢という男、6年前に業務上横領と傷害で逮捕されて3年の実刑を食らっていた。出所後にタキガワに契約社員として雇われていた。
タキガワが協力雇用主制度(元受刑者の社会復帰を促すために彼らを雇用した企業に補助金を支給する制度)を採用している会社だった。
タキガワの社長に話を聞きに行く伊丹達。そこに右京さんが登場。右京さんに痛いところを突かれたんで、社長怒ってたなぁ。それが右京さんの手口やねんけどね、それでさっさと引き揚げちゃうし。
特命係の部屋に戻って資料を検討してる時に、蜂矢と同時期に逮捕されて懲戒処分になった亀井という人物がいたことに気づく右京さん。そこで刑務所に面会に赴く。亀井は前科13犯で軽犯罪を犯しては刑務所に戻ってくるという人生を送っていた。その20年間で1度だけ就職したのがタキガワだった。
出所した亀井を出待ちして、亀井に言われて銀座の高級中華に行った右京さんたち。亀井はバブル崩壊で自分がやってた工場が倒産しかかったので取引先の倉庫から重機を盗んで売却した。タキガワの内部事情も聞きだす。
亀井役の笹野さん、めっちゃ実力を発揮してはるというか堪能させてくれはるやん。冠城の胸倉をつかむんやけど、反対に冠城に突き返されてよろよろとよろけて倒れちゃう。なかなかこんな芝居できる人おらへんよ。
タキガワ社長が出した自宅のごみ袋の中から蜂矢の財布と携帯が見つかって、警察に呼ばれてる。そこに右京さんたちも顔を出し、取調室から出たところで、タキガワの工場長がやってきていたので屋上で話を聞くことに。工場長さんは良い人みたいやな、全部右京さんたちに話しちゃってるし。経営が悪化してきたので利益を出すために加工用の米を混ぜてたんやけど、それを蜂矢が知って、社長に直接そんなことしたら会社のためにならないと意見した。でも自分のしたことを非難されて怒った社長は、以前蜂矢が廃棄する米をもらったことを思い出して、それも盗みになるから警察に通報するって脅したので、そこから蜂矢は出社しなくなる。
そのいざこざがあった日の夜から社長はイタリアへ10日間出張でいなかったので、蜂矢の死とは無関係だという工場長。でも白骨死体で死因も分からないんやから10日間日本にいなかったからと行って、社長が蜂矢の死が無関係と言いきれないんちゃうん。
社長は道上と不倫関係でイタリアには2人で行ってたことが判明する。会社の利益が出なくなったのは社長が道上にお金を使ってたと言う背任罪の線も出てくるんちゃうん。とはいえ、冠城は一気に失恋モード。
右京さんは亀井の実家の工場に行ってみる。奥さんは亀井は出所するたびに顔を出しに来るけど、敷居を跨がせる気は無い。あの男の逮捕で残された家族がどれだけ苦しんだか、息子が一人工場の作業で頑張ってくれてるけど、未だに融資は断られる。何年経とうが罪なんか償えっこないよって。
融資を断られるのは旦那が事件を起こしたせいと全部旦那に押し付けてるけど、20年前に倒産しかかった時からずっと赤字体質のまま改善しないから融資してもらえないと思うんやけど。
亀井が無銭飲食で逮捕される。ふぐのコース料理。右京さんは伊丹達を連れて亀井に会いに行く。
そして事件の経緯を話し始める。
右京さんが亀井に説教するんやけど、前科者だからこそ塀の外で強く生きなければならない、必死で生きなければならない。塀の中に逃げてはいけない。そうやなぁとしみじみしちゃった。そうかぁ、実は娑婆の方が生きにくい世界やったんか。
それにしても蜂矢みたいな大真面目な男が、なぜ業務上横領に手を染めたんやろ。
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