相棒 「ラストワーク」
動画クリエイター・スガチー1888がネットに流した“ラストワーク”。
老人がピストルで脅されながら食事をしているというもの。脅しているのは段ボールで作られたロボットの着ぐるみを着た人間。
暴力と恐怖をテーマにしたフィクションか、あるいはリアルな犯罪動画か、もし後者ならば緊急を要する事態と考えてる右京さん。
サイバーセキュリティ対策本部でも監視リストに入れたという青木。
なんとこの動画がリアルかフィクションか調査せよと言う命令が特命係に下ったんや。
青木は警察に入る前からスガチー1888のファンで、本名とか経歴とか知ってた。なので青木の元を去ろうとしてた右京さんたちが戻ってきてるし。
青木の解説によると高校生の時不登校だったが親の干渉で強制的にカウンセリングに行かされて偶然遭遇した鉄道事故を動画に取り、ふざけた音楽とセリフを付けて動画サイトに初投稿。その後事件現場にやってきて不謹慎なコメディーを作成してアップし、物凄い反応と再生数を記録し、コメディーを連発させ、動画クリエイターとして大成功を収めていた。
スガチーも大成功した動画クリエイターで億を稼いでいると言われてたんやけど、訪ねて行ったコンシェルジュが受付にいるようなセレブなマンションでは家賃を滞納して2か月前に退居していたことが分かる。
ラストワークの第2弾が投稿され、右京さんと冠城は撮影場所を特定することに。青木が再生回数1億回で1千万円入るって言うてたよね。ドラマからは離れるけど、そうしたらピコ太郎はいったいいくら稼いでるんやろね。
右京さんは第2弾が撮影されていた飲み屋街で動画に映っていたおやじさんから話を聞く。どうも動画の中で脅されていた男性はこの辺りで暮らしていた日雇いで仕事サボって食い逃げばかりしてたので、飲み屋街にもいられなくなっていたらしい。元トラックの運転手もしていたのでトラック野郎から菅原文太郎って仮名を使ってた。食い逃げとかしてたんやったら、ここを管轄にしてる交番に尋ねに行っても良かったんちゃうんと思ったけどね。
そうこうしていると伊丹達もやってくる。ラストワークに出てきた店を伊丹が知っていたのでちょっと興味があってやってきたとのこと。右京さんにどんな話を聞きだしたのか質問し
てたけど、守秘義務があるって言う右京さんに伊丹がどの口がそれを言うっておもろかったよね。
花の里での作戦会議、男性は第1弾に出てきた公園で野宿していて、通報されたことがあったことが分かる。そこに青木が乗り込んできて、ラストワーク第3弾が投稿されたことを伝えにくる。
男性がクロロホルムを嗅がされて、フラフラになりながら森の中を歩かされている。ボートに乗せられたところで…。
翌朝、内田刑事部長に呼び出された伊丹達や冠城。運送会社からうちの駐車場ではないかと通報があり、スガチー1888が不法侵入で訴えられる。
これで殺人予告動画の捜査ができることに。
右京さんは30年前運輸会社で1年ほど一緒に働いていた人のところに話を聞きに行っていた。男性はオオヤと言い、失踪していたことが分かる。
元同僚がオオヤからもらった葉書を手掛かりに、娘さんを訪ねた右京さん。凄いリサーチ力やなぁ。
オオヤが失踪した原因は借金だということを娘さんから聞きだしてた。母親は認知症で施設にいてるって言うてたけど、オオヤが残した借金を払うために苦労したのが原因と思ってるって、いやぁ認知症って85歳を過ぎたら1/4の人に症状が現れるって言われるぐらいやねんし、そこまで父親のせいにはでけへんやろ。
冠城は鑑識の益子の手伝いで湖の捜索。なんと関東エリアの山・川・湖など遺棄現場になりそうな場所がデータ化されていて捜査となれば照応がすぐにできるようにしてあるんやて。
そこでオオヤの遺体が発見される。
その様子をニュースで見ているスガチー。こんな状態になっちゃったら日本だと自主規制がかかって動画見られなくなったりするよねぇ。そうなると本人が再生回数1億回って言うても無理になってくるんちゃうん。
特命係の部屋に戻ってきた右京さんはオオヤがステーキを食べてるシーンを見直してる。右京さんはなぜスガチーが動画の主人公にオオヤを選んだのか疑問に思っていた。
右京さんはオオヤが野宿していた場所で暴行事件があったという動画を撮っていたことを知る。その時オオヤはスガチーにつまんねぇなぁ、全然面白くねぇぞ、おれはこう見えても昔映画を撮っていた、兄ちゃん撮りたいものみえてるのかぁ、撮るなら本気出せ、命かけろと茶化していたことを聞きこむ。
なんと動画サイトはわざと閉鎖せずにいたんやて。動画を生配信してた場所はすでに警察で調べられてたから、伊丹は急行する。右京さんたちは昔オオヤが働いていた映画の撮影所に行き、オオヤのことを知ってる人に話を聞いていた。オオヤは監督になれなかったので、自主映画を作っていた。今で言うフェイクドキュメンタリー。実際のことを追いかけていたようで実はフィクションだったという作品。時代の先を行き過ぎて、片っ端から映画祭に応募して全部落ちていた。借金ばかりがどんどん増えていった。奥さんも子供もいるのに、そんなことしてたんか。オオヤのことを教えてくれた人は、そういう子多いんやわって言うてたけど、映画の撮影所という場所がいつか自分も監督にという気持ちにさせちゃうんやろなぁ。
実はスガチーとオオヤは似た者同士やったんやな。スガチーはひょんなことから大金を稼いで、でもあっと言う間に飽きられてスッカラカンになっちゃてたしな。
逃げおおせたスガチーは海辺の場所にスマホをセットしていた。そこに右京さんと冠城がやってきたんやけど、凄い風吹いてるやん。さすがに右京さんも声張ってるし。
そして今回の真相が明かされる…。
相棒では映画の撮影所が舞台になることがちょくちょくあるけど、今回みたいな形で映画マンの話になっていくの良かったよね。オオヤが怒鳴っていたのも昔の(?)映画監督っぽかったし。じんわり沁みるストーリーになってたな。
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