2018.01.10

相棒 「サクラ」

 クリスマスでにぎわうイベント会場に突然銃声が響く。たまたま近くを歩いていた右京さんたちが駆けつけると、拳銃を撃った人間も被害者もいなかった。

 捜1もやってきて現場検証が始まってる。そこで鑑識が見つけた銃弾は、通称サクラ、制服警官に支給されている拳銃から撃たれたものかもしれないということで、いっぺんで警視庁が大騒ぎになってくる。

 とある交番で警官が拳銃自殺するのが見つかり、その拳銃が無くなっていた。

 警察の広報が記者会見を開いているときに記者たちのスマホに気象庁の緊急災害メールの着信が鳴り響く。そこには交番で2人の刑事が拳銃が無くなっていることで慌てている動画が流されていた。

 動画は交番に置いてあったパソコンを誰かがハッキングしウェブカメラで撮影したものと思われ、そのパソコンを右京さんが青木のところに持ち込んだんやけど、自爆プログラムが仕込んであって、パソコン上のプログラムがんどん消えていってしまう。青木は初め自信まんまんやったのに、大慌てになってるし。

 右京さんは自殺した警察官がなぜ刑事から警察官に降格になって交番に配属されたのかを大河内監察官から話を聞く。そして自殺した議員が残したかばんから何かを持って行ったのを見たという人間の名前と住所を調べてくれと頼む。

 イベント会場の地下駐車場で聞きこみをしていた冠城に安田という男が近づいてくる。冠城に何かの約束をさせ、その約束を破ったら大切な人が大変なことになると脅してくる。

 冠城が警視庁に戻ろうとしたところに、女性が警視庁に行こうかどうしようか迷っているのに出会う。気にかかって声をかけると被害者の男を見たことがあるというので特命係の部屋で右京さんと共に話を聞く。すると被害者が6か月前に隣に住んでる高校生の男の子と話しているのを見かけたことがあり、その高校生・トモヒロは翌日から行方不明になっているという。
 
 トモヒロの自宅で事情を聞き、部屋から友達と3人と写した写真が見つかったので、写真を手掛かりに探っていくと、友人のタカキも失踪していた。
 タカキの家に行く右京さん。そしてもう一人コウタも6月24日に失踪していた。3人が優勝したのはバグハンターコンテストというコンピューターの脆弱性を見つける大会。

 3人の少年の行方が気にかかってくる右京さん。

 3人の少年は廃業した映画館に隠れていた。一応パソコンがあるので外の動きはつかめるし、廃業したとはいえ電気は止めてないみたいで良かったよね。トモヒロはストレスから発熱して寝込んでいた。その看病をコウタがし、タカキはバイクに乗れるので3人を付け回していた安田に向かって発砲したり、コウタやトモヒロを守るために頑張ってた。

 3人は警察のサーバーに潜りこんだために安田に嗅ぎつけられ、人を脅して自分たちの都合の良いように使われるというやり口に巻き込まれてしまい、パソコンをハッキングするという才能があったために、政治家のパソコンに潜りこんで人に知られたくない秘密を探りだすという仕事をさせられてた。
 
 コンビニに買い物に出たコウタが家に電話をしたことから、3人の居場所がばれて安田たちが捕まえにやってくる。ハラハラさせられた

よね。右京さんたちがトモヒロを助け出し幸子さんのマンションで看病してもらう。
 そこでトモヒロから話を聞いて有馬審議官の名前が出たので、タカキが有馬審議官を狙っているのでSPを付け、出歩かないように忠告するために会いに行く。

 その時有馬審議官は国民一人一人が国防の目となり耳となるよう不穏分子を見つけた際には直ちに通報することを義務付けるって言うてたけど、なんか今の中国でそんな法律があるようなことを聞いたことがあるんやけど。

 右京さんの忠告を踏まえてか、万全の警備体制に警察官が付ける防弾チョッキまで借りてホールで開かれている警察庁・内閣情報調査室合同御用納めに参加した有馬。衣笠とか甲斐とかまで参加してる。右京さんたちもやってくるけど、警察手帳が無いので追い返されそうになったところ、甲斐の一声で会場内に入ることができた。

 タカキはジャンパー着てやってきて、防犯カメラに向かってわざと映り、その防犯カメラを拳銃で壊す。警察が大騒ぎし始めたところでスーツに着替えてイベント会場の近くまでやってきて、持っていたパソコンからイベント会場の周りの防犯カメラは映らなくする、会場内の照明を落とす、出入り口をロックして警察官が入れなくする、こういう会場のパソコンはまさか外部からハッキングされるなんて考えてないから、もろいんやろな。

 照明が落ちたので会場内にこっそり入ってくるタカキ、そして会場のドアもロックをかけてしまう。舞台の袖から有馬を見つけたタカキは壇上から有馬に拳銃をむける。そして有馬のやってきたことをみんなの前で話し始める。警察官僚と内閣情報室の関係者が聞いてるやん


 発砲を思いとどまらせようとする右京さんの横から有馬が一言、撃ってみろこの腰抜けってそそのかす。頭にカッときたタカキが有馬に再度拳銃を向けたところで、冠城が走ってでてきてタックルをかけて壇上からタカキもろとも床に落ちて、タカキが発砲しそうになるのを止める。
 有馬はこれでタカキの容疑は殺人未遂になりましたねって、自分の身を守るためなら何でもするんやな、有馬は。
 その態度に右京さんは説教してたけど。

  有馬の手先として動いてた安田も逮捕される。

 有馬役の鶴見辰吾さん、仮面ライダーフォーゼの時校長先生なのに怪人で主人公の弦太郎たちを苦しめる役やってはったんやけど、相棒見ながらそれを思い出しちゃったな。
 今回の脚本は太田愛先生。エンドで名前見て、あぁやっぱりと納得しちゃった。

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2018.01.05

相棒 「目撃しない女」

 冠城は毎週水曜日の昼休み、タコライスのお弁当を買いに行く。
 並んで自分の番になったとき、いつもの頂戴と言うんやけど、ご注文は何でしょうかって言われて、ちょっとがっかりしてるみたい。

 さてキッチンカーでタコライスのお弁当を売ってる女性・芽依がいつものように仕込みをしようと店に行くと店から2人の男が出てくる、不審に思いながらも店に入って行くとオーナーが背中を刺されて亡くなっていた。
 捜1の伊丹と芹沢が事情を聞いてるんやけど、キッチンカーの仕込みは飲食店の営業許可があるところでないとできないので、バイトしていたスナックを使わせてもらっていた。その店のオーナーの名前は大友。キッチンカーの出店場所の相談なんかにも乗ってもらっていた。
 芽依は事件の第一発見者なので伊丹たちにいろいろ聞かれて、話に整合性も取れてるんやけど、店から出てきた男たちの人相なんかに関して、はっきりしたことを言わないので、隠しているのじゃないかと芹沢は疑ってたなぁ。

 聴取が終わって警視庁の廊下を歩いてるところに声をかける右京さんたち。やっぱり芽依は冠城の顔を覚えてない。冠城も今までいろんな女性と付き合ってきたみたいやけど、これだけ顔を覚えられてないなんて初めてのことやったんやろな。右京さんに自分が印象の薄い人間かどうか聞く冠城。右京さんの答えは一般的に言えば記憶に残るタイプだと思いますがねぇって。右京さんの言う通りやん。

 犯人に顔を見られてるので身辺には十分気を付けてくださいと言われて、道を歩いてても緊張してる芽依。怖いよね、昼間の人通りが多いところでも。

 芽依のところに犯人の2人組が刑事の振りをしてやってきて、大友から何か預かっていなかったかと聞いてくる。芽依は何も預かってないと答える。預かってないかと聞かれたのはノートや帳簿の類。

 キッチンカーを掃除しているところに右京さんと冠城がやってくる。キッチンカーの営業がしたくても今まで使わせてもらってた大友の店が使えなくなったので困ってる芽依。そこで花の里に連れていく。そして花の里が営業してない昼の時間に使わせてもらえるように頼んであげる。

 芽依が花の里で仕込みをしているときに、幸子さんが着物を着て現れたときに、さっきまでおしゃべりいたのに気が付かないことで、右京さんは確信する。
 右京さんの解説、芽依が相貌失認という認知機能障害の一つで、目・鼻・口などの顔を構成する個別パーツは見えてるんやけど、それを一つの顔として構築できない。目から入る顔のパーツの情報を一つの顔として認識するためには脳の複雑な情報処理が必要。
 へぇぇぇ、脳でそんなことしてるんや、勉強になるよね。
 人口の2%ぐらいいるらしいけど、もっと多いかもしれない。人は顔だけで相手を識別するわけではない、声・背の高さ・雰囲気・臭い・服装などでも識別する。
 本人は自分が相貌失認だと思っておらず、物覚えが悪い、顔を覚えるのが苦手なだけだと思ってるかもしれないと考える右京さん。

 角田課長からの情報で、殺された大友は裏の顔があって地面士集団の一味、不動産詐欺のグループ。暴力団に金が流れてるという話もあって、暇じゃなくなってる角田課長。

 芽依のキッチンカーが荒らされる。たまたま、それを芽依が見つけたに伊丹が電話をしてきたので、早速伊丹達が誰によってキッチンカーが荒らされたのか調べ始める。特命係が前日芽依と会っていたことが分かって伊丹達が右京さんのところに何を探っているのか聞きに来て、右京さんは事件のあらすじが見え始める。

 今回のストーリーは最初に犯人が分かってて、それをどうやって右京さんが追い込めるかという話。今シーズンは犯人が最後まで分からないパターンが多かったし、最近はメインのゲストは犯人ではなく、知る人ぞ知るみたいな役者さんが犯人役やったりしてるので、そうやったんかみたいな展開が多いから、ちょっと目先が変わってたよね。

 芽依がイベントに出店してちょっとした爆発シーンがあったり、人の顔が覚えられないというキャラなので拉致されそうになったり、みてるこっちもをハラハラさせられたもんね。
 スタッフの振りをして芽依を連れだす犯人、芽依は臭いや腰に付けていた鎖やアクセサリーで大友の店から出てきた男たちであることを見抜く。そこに冠城が駆けつけて芽依を助けるんやけど、ナイフで刺されて怪我をしてしまう。

 右京さんとか伊丹達も駆けつけて犯人逮捕。

 学生時代から人の顔が見分けられないことでクラス中からシカトされたり心の傷をいっぱい背負ってきた芽依が自信を持てたのが料理の仕事。田舎から出てきて、東京で一人、必死で頑張ってる芽依のけなげさが良かったなぁ。
 ラストは、冠城となんか良い感じやったしね。
 私の印象からすると冠城ってちょっといきった男性用フレグランス使ってそうな気がするんやけどな。なので顔は見分けられなくても香りで分かるんちゃうんって思ったんやけど。ただ紅茶の香りが分からなくなるから右京さんに気遣ってフレグランス使ってないかな(笑)。
 

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2017.12.16

相棒 「ドグマ」

 どこか海外でみんなで楽しそうに写真に写っていた少年。次のシーンではテントの野戦病院で傷だらけで僕は医者になりたいと一言つぶやいて亡くなっていく。

 また場面は変わって、会議中、トルジスタン北部のテロ組織正義の夜明け団メンバーのアルアルマズルが日本に潜入したという情報があるので関係各所と連携し緊急手配を要請するなんて言ってる。

 そんな重苦しい会議室の場面の後、必死で道を走ってる右京さんと冠城が映ったから、テロのメンバーでも見つけたのかと思ったら、可愛い犬を追いかけてるやん。
 この犬、警察犬なんや、以前能力はあるけど組織行動が苦手と言われたことがあったって。冠城もこの言葉に引っかかってたけど、見てるこっちも突っ込んでたやろな。

 通りがかりの公園で日本の在来種ではないアリを見つけた右京さん。外来生物担当の環境省に連絡を取る冠城。こういう対応は早いよな。相棒に環境省が呼ばれて出てくるのって珍しいからなぁ。
 担当の役人が言うにはジゴクバチ。羽根が小さすぎて飛べない蜂。生息地は中央アジア、日本で発見されるのは初めて、強力な針を持っているから気を付ける、刺されると致死性は無いけど地獄のような痛みを伴う。繁殖力が強いので、この辺りを隈なく調査しなければならなくなって、迷惑そうな環境省の役人。本庁に連絡してる。

 もう環境省に連絡したんやから、あとはお願いして帰ってもいいのに、二人でまだジゴクバチ探ししてるやん。そしてとある家の前でジゴクバチを見つけたのでそこの住人に注意を促すべくインターホンを鳴らすけど反応が無い。玄関の前に置かれた宅配の食材が入った発泡スチロールのケースの日付は7日前。これはやばいんではないかと思った二人はその家に入って行くと、台所で女性が亡くなっていた。その体の周りにはジゴクバチがウロウロしてる。
 捜査一課に連絡する。ジゴクバチに刺されるとその痛みで逃げることができるはずなのに、なぜ無数に刺されることになったのか。

 亡くなっていた女性・小関は蝶の収集家として有名だった。雑誌に掲載されている小関の写真を撮ったカメラマン・藤本に会いに行った右京さんたち。そこでトルジスタンの状況やトルジスタンで撮られた写真を見せてもらう。子供たちも含めて撮られた集合写真が気になる右京さん。そこには現地で活動するNGOのメンバーや商社マン、外国ビジネスマンなどが写っていた。トルジスタンにはレアメタルがあると注目されていたのだ。

 環境省の役人からジゴクバチが発見された場所に被害者がいたと連絡が入る。写真一緒に写ってた商社マン。遺体発見場所がホテルとなるとジゴクバチがすべて駆除されたとお墨付きが出るまで、営業でけへんやんか。
 
 一連の事件は公安部外事3課に引き継がれることになったと、公安の人間が入ってくる。

 でも探りを入れ始める右京さんたち。同じく写真に写っていた商社の社長に会いに行くんやけど、トイレで待ち伏せですか。同じ待ちぼうけを食らわされるなら会える確率が高い方を選ぶにしても、何時間もトイレで粘ってたら、警備員に追い出される可能性もありそうなんちゃうん。

 社長に探りを入れたけど、何の取引でトルジスタンに行ったかについては教えてもらえず。

 喫茶店で東京地検特捜部で右京さんを尊敬してる冠城の知り合い・黒崎に話を聞くと、商社について特捜部でも調べようとしたことがあるんやけど、上からストップがかかった。って何を調べようとしてストップがかかったんやろ。

 日下部事務次官から冠城に連絡があり、会いにいくと商社を調べるなと命令される。

 特命係の部屋に戻ってきて、青木に公安のデータベースを見られるようにしてもらう。
 そこで外事3課中央アジア担当官がトルジスタンに関する文献を翻訳してデータベース化しているのを見つける。嗣永という人物やねんけど、名前以外はすべて空欄の人事記録まで見てるやん。

 今回のサブタイトル、ドグマと書かれた表紙のレポートを読んでるところに大河内監察官がやってきて、別室に連れていって今回の件から手を引いた方が良いのではと言ってくる。
 国際的テロリストが関わってるから命の危険もある。嗣永に任せておけば大丈夫と言いきる大河内監察官。嗣永のことをなぜ知っているのかというと、元監察官で潔癖かつ苛烈な正義感の持ち主で行き過ぎた内部調査から上層部に疎まれ外事に異動になった。
 嗣永は組織よりも正義を優先するタイプということで冠城に誰かさんみたいですねって。嗣永はスコットランドヤードで研修を受けたこともあったって、先週もスコットランドヤードの元警部出てきてるし。

 花の里で右京さんたちが来るのを待ってる黒崎、商社について調べていた。商社は欧州を拠点とするグローバル企業と武器を共同開発している。その武器は世界中で販売されている。武器を作って売ってることが問題じゃなく、商社はグローバル企業を通じてマネーロンダリングで所得隠しの疑いで特捜部が動きだした矢先、上からストップがかかった。国策として武器の売買を扱っている商社には手を出すなという意向が働いたのか。右京さんたちに協力したり、商社の件を調べていたため日下部の意向で高松に飛ばされることになった黒崎。
 黒崎がいなくなると東京地検の動きを聞きだす人間がいなくなるから、冠城もちょっと困るやろな。

 商社の社長の身辺を調べるべく、料亭の前で社長が入って行くのを見届けてると外事3課の人間から声をかけられる。そして外事3課の事務所に行くと嗣永が来ていた。嗣永は普段はカメラマン・藤本として調査対象者に近づいてたみたいやな。

 嗣永の話によると、商社と武器を共同開発していたグローバル企業は元々トルジスタン南部と取引をしていた。南北両方に武器を売りこんでいたって。北部のテロ組織に繋がるために、人々に信頼を得ていた小関を利用した。
 国内に潜入しているとみられるテロリストを発見逮捕するために右京さんたちも協力させられることに。

 商社の社長が帰宅すると、植木業者が作業中。その後植木業者の車が社長宅から出る。その車を止めさせた乗用車から二丁拳銃の男が出てきて、業者の車のバックドアを開けると社長が座ってた。
 その社長を拉致し、倉庫内で拳銃を向けて脅し、ジゴクバチによって殺害。

 真犯人は、ちゃんと腕に殺害した人数を刺青にしていれてるやん。右京さんが集合写真を見てて真犯人に思い当たる。
 写真の子供たちと同じ首輪をしていたこと。死の商人によって命を落とした子供たちへの恨みを晴らすために商社の社長や関係者を殺害していた。

 テロリストを追いかけてて、テロリストになっちゃった。まさしく木乃伊取りが木乃伊になるという結末。

 1時間ではもったいないような壮大な設定で始まって、レギュラーメンバーもたくさん出てきて(名前だけ陣川も出てたしね)、よくまぁまとまったよな。

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2017.11.23

相棒 「手巾(ハンケチ)

 警視庁警察学校で教官が転落する事件が発生する。そして久々に米沢さん登場。
 米沢さんが連絡しなくても、1年前に教えてもらっていた冠城が右京さんと共にやってくる。

 植え込みがクッションになって命に別状はなかったけれど、意識不明の重体で入院している。
 
 35名1クラスで通常5名ぐらいの警官不適格者が辞めていくけれど、樋口教官は厳しくて10名ぐらいが辞めていく。
疑わしいと思われる生徒のプライベートを洗い出し、警察官不適格者の証拠を付きつける。警察官の不祥事は警察学校の責任という考えの持ち主。
 確かに生徒のうちに辞めさせておけば、生徒本人にも大きな傷がつかず、次の就職先も探しやすいということもあるやろけど。

 警察学校テラスの最上階から深夜12時から1時の間が犯行時間。

 米沢さんはあとを特命係に頼む。右京さんたちは入院している病院に行くと、娘の真紀がいた。娘も警察官。家族は真紀だけなので、本来なら付添うところやねんけど、今勤務先の警察署ではビジネスホテル変死事件で忙しく、仕事を優先させていた。
  
 たまたま樋口教官が付き落とされたのと、同時刻に真紀がビジネスホテル変死事件のヒントを思いついたと捜1に連絡してきたということが気にかかる右京さん。

 そこでビジネスホテル変死事件について、伊丹と芹沢に事件の概要を説明してもらう。どうも殺された男は子供を拉致監禁されて、大手電機メーカーの機密データを盗み出すように脅迫され、金は犯人に渡り、自殺に見せかけて殺された。

 警察学校の柔道場で樋口教官の教え子たちから話を聞く冠城。その中の一人が事件のあった夜の0時ごろ、テラスに出ていく女性を見ていた。似顔絵から、真紀だと分かる。

 右京さんは樋口教官が警察官時代に扱った23年前の最後の事件がビジネスホテル変死事件と酷似していることを見つける。その男の娘・真紀を養女にしていた。

 真紀は殺された男の子供を養護施設に入所させるために手続きなどで子供の世話をしていたところ、腕に犯人の男がしていたような刺青のまねをして子供が自分の腕に落書きをしていたのを見て、真紀自身も子供のころ、同じような刺青をした男に誘拐されていたことを思い出した。

 そのことを樋口教官に相談するために警察学校のテラスに深夜に呼び出したみたいやな。そして真紀の過去のことよりも現在の事件のことを優先して考えようとする樋口教官に腹を立てる真紀。真紀が去ったあと、教官が突き落される事件が起こっていた。

 花の里で右京さんが芥川龍之介の短編「手巾」のあらすじを言うてたのを聞いて、それって昔読んだことあるなと思い出した。それが今回のサブタイトルなんや。「手巾(ハンケチ)」を読んだ頃は子供過ぎて、あまりその意味分かってなかったけど。

なぜ右京さんがこのストーリーを思い出したのか、それは真紀が父親の病状を淡々と話しているとき、テーブルの下の両手がちぎれんばかりにハンカチを握りしめていたから。
 父の背中を見て育ってきた真紀に信頼を寄せる右京さん。そんな話をしているところに真紀から冠城に電話があり、父からの自宅の書斎に生徒の行動確認メモがあるので調べて欲しいと言う。

 樋口教官は外泊が許された土日に目を付けた生徒の行動確認をしていた。冠城がいたころのファイルを見ると、青木や冠城が載っていたんやけど、ということは警察官としてどうなんやろって二人とも目を付けられてたってことやんか。

 子供を誘拐した男が見つかる。不動産会社社員ということにはなってるけど、その会社は暴力団とつながりが深かった。ただし警察学校の寮には行っていないというから、この男ではない。こんな男が警察学校の寮をウロウロできるはずないもんね。

 樋口教官の部屋から行動確認のファイルを特命係の部屋に持ってきた右京さんたち。ここに真紀も加わって犯人を調べることに。
 ファイルの記述の中から子供を誘拐した男が関係してる不動産会社の名前が出てくる。

 ということで犯人が見つかるんやけど、犯人は犯罪者になるために警察学校に入った。警察の動きを見ながら犯罪を犯すことができるって、そんなやからがいてもおかしくないって考えて作られたストーリーかもしれへんよね。
 でも右京さんの言葉、警察学校では使命を持って警察官を育てている教官が数多くいる、そして誇り高き本物の警察官も数多く生まれていく、めっちゃ重いなぁ。
 
 23年前の事件をちゃんと解決しなかったから、今回自分が付き落とされる目にあっちゃった樋口教官。娘にも教官失格って怒られて、踏んだり蹴ったりやんと思ったな。でもそんな失敗を知ってるから、生徒に教えられることもあると思うんやけど。

 

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2017.11.12

相棒 「ケンちゃん」

 冠城が行ったコンビニの店員さん、冠城が忘れて行ったクオカードを店外までわざわざ持ってきてくれる。笑顔の明るいしはきはきしゃべるし、コンビニ店員の鏡みたいな男子やんか。

 場面は変わて、廃業したボーリング場、どうも心霊スポットになってるみたいで高校生のカップルが入って行くと、坊主頭の男が飛び出してくる。普通、そんな男が出て来たら中に入るの止めるよね。だのに彼氏の方が大丈夫って言って、進んで行くとあのコンビニ店員の子が倒れてる。

 翌日かな特命係の部屋で付けたテレビのニュースでコンビニ店員・健次郎の死亡事件を知る冠城たち。それでこの事件の捜査本部に入って行く。右京さんがなんでもかんでも事件に首を突っ込むのはどうかと思いますけどねぇって言うてたけど、どの口がそれを言うやんか。

 取り敢えず伊丹に嫌味言われてたけど。既に犯人の目星は付いているという。健次郎は2年前、逃げる途中の窃盗犯宍戸とぶつかって入院までしている。その時の健次郎の証言で宍戸は実刑を食らった。その宍戸が今回の現場で目撃されている。宍戸は1週間前に仮出所した

ばかりなのでお礼参りかと考えられてる。
 右京さんは健次郎の手に書かれてるマークが気にかかる。

 右京さんたちは健次郎の家に行く、そこにはたった一人の身寄り兄がいた。兄は金融コンサルタント会社経営。兄は現在引っ越してマンションに暮らしていた。
 健次郎は勉強が大の苦手だったので、中学を卒業してからずっとコンビニでバイトしていた。

 健次郎の手に書かれていた漢字の中に見える字について気にする右京さん。
 鑑識室に置いてあった健次郎の銀行通帳に載っていた印刷会社に話を聞きに行き、着替え室のロッカーに代数理論のテキストとノートを見つける。代数理論のテキストの著者・中垣教授に会いに行く右京さん。

 1年ほど前から潜りの学生として中垣教授の授業を受けていた健次郎。教授は健次郎に滅多に無い才能を見つけ出し、助手の服部に教育係を頼んでいた。問題を瞬間的に記憶し解いてしまう。

 中垣教授と服部に中の字を見せると、空集合あるいはオイラー関数のファイ、もしくはゼロスラッシュと答える。そんなん右京さんも感心してたけど、見てるこっちも意味はさっぱり分からへんかったもんね。
 なんと幸子さん、空集合について解説してくれる。空集合とはあてはまるものの無い集合のこと。幸子さん、趣味としてたしなむ程度って、普段お休みの日とか家でどんな本読んでるねんって思うやんか。ひょっとしたら中垣教授のことも知ってたかもしれへんよね。

 健次郎の残したノートに書かれていた問題を解く右京さん。健次郎は共感覚を持っていたのではないかと考え始めてる。右京さん、結構長いセリフをしゃべりながら、ホワイトボードに字を書きこんでいくってすごいよねぇ。そして字が丁寧できれいやし。

 色々な状況から健次郎がサバン症候群では無かったかと考えてる。2年前の事故で頭を打ったことからサバンになったと。

 健次郎に潜りの学生をさせていたことがばれて学長に怒られてる中垣教授。学長室にやってくる右京さん。いやぁ、直接乗り込むって右京さんも大胆すぎるやん。
 なんと健次郎のノートに書かれていた問題は入学試験問題だった。それで理事長とか入試担当者も学長室の呼ばれてる。

 健次郎は入試問題を一瞬見ただけで覚えて解答してしまうという能力がある。それを利用して入試問題を盗むこと。兄の会社が資金繰りに窮した4か月前、不正入学のブローカーが健次郎には特殊な才能があるからそれを利用すれば金になると誘いの電話が掛かってくる。
 兄を信用させるために、翌日には300万円振りこんでくる。

 右京さんたちが中垣教授のところに行き、犯人を特定する。

 結局は、健次郎に対する嫉妬が殺人を引き起こしてた。犯人にも兄にも嫉妬されてたって、でも現場にはたくさんの花束が飾られていてコンビニのお客さんたちには可愛がられてたのが、ちょっと救いになるラストやったな。

 今回、数式が黒板いっぱいに書かれてるのを見て、仮面ライダービルドの戦兎もサバン症候群なのかと思っちゃった、戦兎もメビュラガスを注入されるまでは、売れないバンドマンやったのが、東都では他にいないぐらいの天才科学者になってる設定やし。

 

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2017.11.08

相棒 「銀婚式」

 大手商社の専務・瀬川が社用車の中で秘書と今後の予定などの打合せ中から始まった相棒。

 瀬川と妻の楓はまもなく銀婚式を迎える。大企業の夫婦となると銀婚式でパーティーを開くのかな、オーダーメイドで招待状を作って、それが出来上がって届いたんやけど、楓は思ったものと違ってたからとあまり喜んでいない。

 特命係は家の前に灯油のようなものをまかれるという嫌がらせの犯人の調査を甲斐に頼まれて向かってる。その途中事故現場に遭遇する。

 その事故は車いすを使っている楓と瀬川。小1時間ほど散歩し、瀬川はタバコを切らしているのに気が付いて自動販売機で買ってると駐車ブレーキをかけ忘れていた車いすが坂を勝手に下り始める。楓は車いすでウトウトしてたんやけど、坂の途中で目を覚まし電動車いすを動かそうとしたけど、動かなかったのでどうにか車いすから降りる。空の車いすが自動車に衝突して粉々になってしまう。

 念のために病院に行った楓、脳波にも骨にも異常が無かった。左手に包帯を巻いてるのはぐねったか何かやったんかな。
 特命係の二人が話を聞くことに。

 楓の兄は大手商社の代表取締役。お手伝いのセツさんは楓兄弟の母親代わり。セツから兄に灯油のいたずらの調査を依頼してた。

 楓は乗馬が趣味やったんやけど21歳の時に落馬したことで、車いすの生活をしている。

 瀬川夫婦から話を聞いた右京さんは車いすに細工されてたかもと思ってたけど、車いすの損傷がひどいのでその痕跡を見つけることは不可能と考えてた。

 右京さんは楓の学生時代からの友人に話を聞く。瀬川は楓の家庭教師で二人は恋愛関係になる、楓の両親は二人の交際に反対してた、楓がアメリカに留学中も遠距離恋愛は続いてた。この思い出話の時に瀬川役の川野太郎さんと楓役の菊池桃子さんの若き日の写真が映し出されてたけど、若い頃から芸能活動してる二人なんでできるんやろな。

 楓が落馬したとき瀬川も一緒で責任を感じて、一生面倒を見させてくれと頼み込んで結婚を許してもらい、両親は親族が経営する商社に入社させた。

 右京さんは銀婚式パーティーの招待状が送られてないことを聞きだしたので、印刷会社を訪ねるが見本と出来上がりが寸分違わぬ出来栄えだったので、思っていたのと違ってたというのは楓がついた嘘だと思ってる。そこから楓は離婚を考えてるのではないかと推理している。

 ある日、売りに出そうと決心した山荘に瀬川と二人で行く楓。そこで階段から落ちて瀬川が亡くなってしまう…。 

 結局、宅配便で銀婚式の招待状が届いたとき、インターホンには瀬川と秘書の姿と声が映りこんでいて関係を知ってしまい、坂道で車いすが壊れる事故にあったときや21歳の時乗馬中に落馬したときも睡眠薬を飲まされていたこと、夫は自分が相続した遺産も手にしたいと思っているに違いないと夫に殺意を抱く。

 銀婚式のパーティーを楽しみにしてたのに約1ヶ月で気持ちが豹変して殺人に至っちゃうって、世の中には夫の裏切りに殺意を抱いていても実行できない妻がたくさんいてはるんちゃうん。そういう人たちがこのストーリー見ててどう思うやろか、共感できるんやろか、それともそんなにうまいこといかへんやんって思うんちゃうかな。

 そう言えば、灯油がまかれたいたずらはなんやったんやろ?うやむやのまま終わっちゃった。

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2017.10.25

相棒 「検察捜査 前篇」

 検察へ連行される容疑者達。その一人・平井は検察で全ての犯行を否認する。しかし平井は警察で犯行を自白しており、調書に署名・指

印していると言われると、無理矢理言わされたと答える。

 平井の弁護士はめっちゃ美人。平井は脅迫の疑いで特命係の二人と捜一の二人を訴える。

 右京さんは平井の逮捕送検は危ういと思ってた、まだ証拠固めの途中だったのに、捜一の方が手柄を焦って自白を強要したのでは角田課長が言う。

 青木は今シリーズでは直接日下部に特命係が告訴状を受けたということを垂れ込んでるやんか。日下部は検察の人間に特命係が違法捜査をしていることを教え立件することにしている。

 日下部は部下を呼び出して特命係の違法捜査の立件化を依頼する。特命係に捜査権は無いけれど、上からの命令だと違法と立証できない。かといってその証言が虚偽だと立証するのは容易ではない。今回の事件。

 日下部が右京さんを邪魔だと思うようになった時のことを思い出すシーンやってたよね。2016年12月に放映された「100%の女」

 日下部が右京さんたちの件を頼んだのは田臥検事。まずは右京さんたちに協力を頼む形で接触してくる。そして平井事件に着手した辺りから話を聞かせてもらうことにする。

 8月15日、テレビで平井の妻がバルコニーの階段から転落し全身を強打して亡くなったというニュースを右京さんは目にする。そして冠城に週刊フォトスの4月21日号を持っているかと聞く。冠城は既に処分してしまってたので、わざわざ週刊フォトスの編集部に見せてもらいに行ってるやん。芦名星が記者役で出てたのは2017年3月放映の「悪魔の証明」やったから、前シーズンの最終回と今シーズンの初回にまたいで出てくるなんて、なかなかのもんやんか。

 右京さんが見せてもらった4月21日号には葬儀の特集があって、亡くなった妻のために金に糸目を付けぬ葬儀を出した人間として平井が取り上げられていた。記者も平井が再婚してたのには驚いてたけど。

 立て続けに妻が亡くなっていることに興味を持った右京さんは平井に会いに行く。妻を亡くしたばかりなのに、右京さんたちが会いに行ったときに日課だからと言って、家にあるプールで泳ぎ始める平井も変ってるよねぇ。右京さんにますます興味を持たれるだけやのに。

 美人弁護士・与謝野登場。右京さんたちがここに来た目的とか、警察手帳を持ってるのかとか聞いてくる。

 プールから上がってシャワーを浴びに行く平井に、奥さんが亡くなったのはこのプールでしたよねって、わざと相手の心を逆なですること言う右京さん。平井の反応確かめてるよね。

 平井の口から3人の妻が亡くなってることを聞いた右京さんの顔、ますます興味しんしんになってるやんか。右京さんが田臥と語ってるところによると、右京さんの興味の根本には常に疑惑があるので、興味が疑惑へ変わったというよりも疑惑の比重が増したという表現の方が当たっているかもしれませんということなんや。

 右京さんが平井に関心を寄せていることを伊丹たちに告げ口してる青木、そのおかげで伊丹たちにくっ付いてベーシックな情報を集めることができた特命係。3人の妻には高額な生命保険が掛けられていた、しかし平井は個人資産が数十億円あったので、生命保険搾取のための殺人事件とはならなかった。

 美人弁護士は田臥からの依頼で検察に告訴状を提出する。田臥は伊丹に右京さんが捜査に便乗してくることについて聞いてたけど、もう16年ずっと特命係と捜1は持ちつ持たれつでやってきたから、腐れ縁やんか。関係を切るに切れないよねぇ。

 捜1は特命係の捜査を黙認していることを日下部に報告する田臥。このままだと立件は難しそうだと判断してる。

 平井は録音録画を拒否する上申書を出していた。警視庁の拘置所にいる平井に会いにいく右京さんたち。
 平井は伊丹たちに録音録画は編集されるから無駄だと言われてサインしてしまったと右京さんたちに語ってたけど、それって平井が嘘ついてるんちゃうんって思っちゃったよな。

 平井は右京さんの考えを問いただす。庭にあった焼却炉を見て、子供のころから不用品を燃やす習慣があったのではないかと考えた。そこで小学校時代の同級生に話を聞くと家政婦さんがいたことが分かり、話を聞きにいって平井がゴミを焼却するのは母親の影響だったことを知る。
 平井は子供のころ母親が人形を燃やすのを見ているシーンがあったけど、あの人形にどんな意味があったんやろ。男の子やから怪獣の人形を燃やされるのなら分かるけど、女の子が遊ぶ人形やったからねぇ。

 平井を逮捕したとき、焼却炉の前で妻たちが不用品になったから焼却しなければならなかった、焼却するために殺さなければならなかったと右京さんに言われ、動揺して任意同行に応じてしまったことを平井は悔やんでいた。

 弁護士が言うには平井のケースは自白に比重が置かれすぎている、そのほかの証拠が乏しい、しかもその自白も脅迫によって生まれたものだからねと語る平井。
 それに対して、自白を翻されてもびくともしない証拠が必要ですと微笑んでしゃべる右京さん。この右京さんの微笑みは怖いよね。絶対にないと言われると見つけて見せると闘志を掻き立てられてる微笑みやんか。

 元家政婦さんは平井のことをろくでもないやつでまともな大人になるとは思えない、人を殺したと聞いても驚かないって言うてたよね。

 社に呼び出されて家まで送る冠城。社は田臥が訪ねてきたことを話す。それを右京さんに電話連絡したら、花の里に田臥来てるやん。
 領収書はもらってたけど、釣りはいらないって1万円置いていってるやん。

平井の担当検事が田臥に交代になる。これは田臥から日下部に願い出たんや。日下部の目的を達成するためにはそれが必要条件ですって、めっちゃ自信たっぷりに言うてるし。

 衣笠副総監、今シーズンも出てくるのか。日下部と衣笠に目を付けられて、右京さんもやりにくいよなぁ。

 衣笠、甲斐のところに特命係は現在どこにも属していない。警視庁内で完全に独立した存在、組織運営上大いに問題がある、特命係を指揮監督すべき存在が無い、杉下の上司がいない、甲斐に特命係の指揮統括をやっていただけないかという相談にやってくる。
 もし特命係に何か問題が起きれば、特命係と甲斐の両方を潰せるという衣笠の遠謀が見え隠れしてるやん。名目上って言うてるけど、名目上だけでは済まされないことになりかねないときもあるやんか。

 冠城が田臥に協力すると告げると、捜査権のないあなた方を捜査に参加させるわけにはいかないと言い放つ。宣戦布告やな。

 特命係はどうせしゃしゃり出てくる、田臥の注意を無視して捜査したとすれば違法行為として立件する、それが目的なんや。

 平井役の中村俊介さんって、今までサスペンスドラマで推理する側の役が多かったやんか。今度は容疑者役。そして田臥役の田辺誠一さんも最近は画伯としてほのぼのとした絵を発表しておられるのでそんなイメージが強かったんですけど、冷徹な検事役やしね。
 相棒というドラマは、今までのイメージを打ち破る配役で挑んでくるみたいやな。その挑戦状を受けて立つことができる力を持ってるか俳優さんが試されてるって気がする。
 

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2017.03.31

相棒 「悪魔の証明」

 青木が自分の部屋で酒を飲みながら誰かのパソコンに入りこんでいる。アルバムフォルダの中からお宝写真を探している。Mというフォルダを開けると女の子の写真や動画が入っていた。

 翌日、社が事務所で自分のパソコンを開けるとアイコンが勝手に上下入れ替わっている。それが気のせいなのかどうか、部下の男性に聞いてみると、アイコンが勝手に動くことは無いと言われる。
 そこで社は青木に内線をかけて、パソコンにいたずらされたのではないかと聞いてくる。

 その話を特命係にしてる青木。冠城が人のパソコンにどうやって侵入するか聞くと、青木は、パックドアを開ける方法について語り始める。ウイルスに感染させて侵入口を開けておいて、そこから入る。ウイルスを仕込んだホームページに巧みに誘導して、そうした実行プログラムを踏ませるとか、メールにウイルスを添付して送るとか。相手の目を盗んで直接仕込むことができる。冠城と青木が居酒屋に行ってる時に、パソコンが居酒屋のテーブルの上に置いてあって、そのまま放置して冠城がトイレに行ってる間に、妙なものを仕込まれる冠城のパソコン。

 社の私物のパソコンだったので、青木には見られたくなかったので、断ったとのこと。その頃社はパソコンのMフォルダを削除していた。私は今のところ変な実行プログラムを踏んだことは無いので堂々と言えないんやけど、パソコンにちゃんとウイルス対策プログラムが入っていれば、このソフトは危ないですとかって警告してくれるやろ。
 それにしても私物のパソコンなのに、警視庁の広報課のポスターの画像もいっぱい入ってたやんか。私物だから娘の写真が入っていても問題は無いけど、今どきやったら娘の写真とかってスマホやろなぁ。それを保存するためにパソコンに入れるよりも、外付けハードディスクに入れておく方が安心だなと思って、自分のパソコンに入ってる保存すべきデータを相棒を見ながら外付けハードディスクに移したもんね。それから社がノートパソコンのディスプレイを開けたとき電源が入ってたけど、電源切っておくのも大事ってことなんやろな。

 平和で暇な特命係に大河内監察官がサイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官を連れてやってくる。冠城のパソコンを調べたいという。社のパソコンにバックドアが仕掛けられていた件で、冠城が疑われていた。

 悪魔の証明、あるということは簡単に証明できるけど、無いということを証明するのは実質上不可能ということ。
 冠城にコンピューターのスキルが無いことが証明できないから、冠城にはスキルがあるんだと言う詭弁も悪魔の証明になる。

 今回のサブタイトルが悪魔の証明の説明。最近世間を騒がせている某学園理事長についての座談会のときに悪魔の証明っていう単語が出てきてて、それって相棒でサブタイトルに使ってたから、分かり易いんで使ってるんやろかって思っちゃったもんね。

青木が冠城のパソコン調査の中間報告を垂れ込みにやってくる。ログ解析によって社のパソコンに侵入していることと、すでに消されているけれど社にメールを送った痕跡もあったとのこと。記念写真というタイトルのメールだった。

 冠城のパソコンが踏み台になっていた可能性があるかもということで、青木による踏み台の解説。冠城のパソコンが何者かに乗っ取られていて、その何者かが冠城のパソコンを使って社のパソコンに侵入したということ。社にばれたところで冠城のパソコンのバックドアを消去したのかもしれない。
 という話になっていて、青木が覗きが趣味だよなって冠城に言われたときに、初めて青木が登場したときのシーンが流れたり、社が記念写真というメールに添付されていたファイルを画像の拡張子ではないのにクリックしたくなったのは、冠城が以前、社の実家前で撮影した祖母と女の子の写真を社に見せるシーンを入れたり、最終回らしい演出やよね。

 社のところに週刊誌の女性記者から電話が入る。その週刊誌に社の記事を掲載すると少女の写真が送られてきていた。それで警視庁が大騒ぎになる。

 右京さんは週刊誌に載っている少女の写真の背景が気になって調べてみる。背景はクリスマスの飾りつけなのにカレンダーの12月25日が土曜日なので去年のクリスマスではない。クリスマスが土曜日なのは2010年までさかのぼることになるんやけど、カレンダーに貼ってあるシールのプリキュアは2010年にはまだ登場してないと言って、角田課長を驚かせる。ここに米沢さんがいてたらなぁ、右京さんがネットで調べなくてもすぐに答えが出てたやろうに。オタクネタは米沢さんの守備範囲やったからな。

 そこで25日が土曜日なのは2014年1月のことではないのか、そこからロシアではクリスマス~正月を一緒に祝う風習があるからではないかと推理をしてたけど、バックにロシア民謡流してたのはご愛嬌ってところかな。

 右京さんは拘置所へ天野に面会にやってくる。2014年初回スペシャル「ファントムアサシン」から引っ張ってきてるのか。社の子供の父親としてヤロポロクの可能性を口にする右京さん。天野がそれを知ってるかどうか探りを入れに来たって感じやったよね。

 警視庁の上層部がずらっと並んでいるところに呼び出される社。娘の父親について探りを入れてくるけど、プライベートを盾にしてノーコメントを貫く社。呼び出しを食ったところから、父親が誰か絶対聞かれるやろなって腹くくってたやろな。

 花の里で右京さんが飲んでたら、伊丹と芹沢がやってくる。週刊誌の記者に会いに行ったことを報告、ビール1本右京さんのつけで飲んで記者の名刺を置いて行った。写真の提供者が冠城かどうか確かめろっていうのが大河内監察官の命令やったんや。それって確かに捜査1課の仕事ではないよな。

 記者に会いに行く右京さん。記者も警視庁の国際派キャリアウーマンを取り上げたばっかりに次から次と刑事が来てうんざりしてたけど、それはしゃーないよね。警察をネタにしたのは記者のほうやねんから。

 ファントムアサシンの事件の詳細を伊丹達に聞きに行く冠城。その後3人で特命係に戻ってきて右京さんの考えを聞いたんやけど、右京さんは当時からなぜルールを破って天野が下山議員を殺したのかについて納得が行ってなかったんや。社とヤロポロクの関係が出てきたことで推理がどんどん進んでるし。

 ひょっとすると社とヤロポロクが関係あるかもしれないという話が、小野田参事官のところまで行っちゃう。伊丹と芹沢、特命係に貸し出されちゃってるし。何もすることがなくてただ座ってるだけの伊丹と芹沢。
 冠城が帰るって言い出したんで伊丹達も帰ろうとしたら、週刊誌の記者の名刺を出してきて、調べてくれと頼む右京さん。なにも帰る間際に言わなくてもええやんって感じやったけど。

 甲斐が社と食事に行ってるやん。甲斐も社がシングルマザーだったことに驚いてるし、父親が誰かということにそそられてるやん。そして右京さんが調べ始めているということで甲斐のスイッチが入っちゃったかな。

 記者を家まで送って行ったあと、花の里にやってきた冠城。まずはワインが出てきたけど、車は家に置いてきたのかな?冠城は記者にヤロポロクだとリークしたことに怒ってるなぁ。右京さんも想像が及ばないなら黙っていろって、珍しく怒りを前面に出してきてるし。それに対して、冠城が右京さん、あなた何様だって言い返してるし。こんな凍り付いたところに幸子さんいたくないよね。
 この後花の里でどうなったのか分からぬまま、CMに突入し、CMが開けたら特命係に社がやってくる。前夜あんな事態だったのに出勤して狭い部屋で右京さんと顔を突き合わせなくちゃならないって、冠城にとって怒りが収まらないんちゃうんって思っちゃうよね。

 でも今回の騒動で週刊誌に写真を提供したのは社本人ではないのかと右京さんの推理はたどり付く。冠城ではないという心証を得たと考えている右京さんの前で、何があっても社を守ろうとしていた冠城は空回りしてるように見えたんやろな。なので黙ってろやったんかな。

 社は秘密の解消を図るために、パソコンに侵入されたことを利用した。単にシングルマザーであると穏便に済まそうとしても父親は誰かという疑念がずっと付きまとうので、はっきりさせた方が良いと判断したと右京さんは考えていた。

 記者が誰から娘の写真を手に入れたのかを調査するために尾行する伊丹と芹沢。アジアンなレストランで男と食事をしているので、伊丹たちも食事してるんやけど、持ってきた料理をスマホで写真を撮る伊丹。この間までガラケーやったのに、ぼちぼちスマホを使いこなし始めてるやん。スマホに替えたとき、中学生ぐらいの甥っ子とかに使い方教えてもらったんちゃうやろか。メンツにかけても芹沢にはバカにされたくないやろしね。

 芹沢の写真を撮るふりをして、記者と食事してる男の写真を撮ってるし。

 娘との電話のあとに社がつぶやいた言葉、嘘ついたぐらいで地獄に落ちてたら、天国に行く人いなくなっちゃうわよって言うセリフ、なかなか味があったやん。
 記者と食事していたのは大手出版社で漫画雑誌の編集をしている男で、東大卒。なんと社とは東大将棋部の先輩後輩の仲だとか。社に将棋のにおいなんかこれっぽっちもせぇへんやん。みんなびっくりするのも当然やな。

 角田課長が特命係の二人に、警察の幹部連中が社を吊し上げにするらしいと教えてくれたら、右京さんは寄ってたかって返り討ちにするかもしれませんねぇなんてCM前に予言してくれてるし。

 会議が始まる前に小野田参事官が飛び込んできて、幹部連中は別室で今回の写真流失は社本人が企んで実行したことだと知る。そこで意気込んで社に父親のことを尋ねるんやけど、それが急転直下この件は忘れろというお達しが出ることになっちゃう。

 そして花の里に食事に来てる右京さん、なんとカウンターに警察関係ではない全く普通のサラリーマンが座ってるやん。幸子さんになってから初めてのことちゃうかな。

 天野は事情を聞くために社を拘置所の面会室に呼び出す。そこでどうやって幹部連中を黙らせたのか尋ねるんやけど、その時の天野の顔、興味しんしんというかどんな手を使ったのかめっちゃうれしそうやったやん。

 社が落とした爆弾は、娘はヤロポロクに乱暴されてできたと証言したこと。それを証明する人物として甲斐が登場。痛ましくも不幸ないきさつによって子供を抱えた社美彌子のキャリアを、それを以って侵害することは厳に慎むべきと思うと甲斐に言われちゃったら、警察幹部は幕を引くしかないよな。

 社と甲斐が食事してる時にはシングルマザーであることを知らなかったんやから、社が書いた筋書きに衣笠副総監が議長だということで衣笠の鼻を明かすために甲斐が協力したってことかな。

 結局、社のパソコンに侵入したのは冠城だということになって減給処分にされちゃった。これからは自分のパソコンの管理をちゃんとしようって肝に銘じたんちゃうやろか。
 実は青木は右京さんのパソコンに侵入したかったんちゃうやろか。だけど右京さんのパソコンに侵入したくてもきっちりガードされていて入れなかったんやろな。

 こうやってシーズン15が終了したんやけど、今回は退場していく出演者がいなかったので、次のシーズンでも衣笠副総監と甲斐の暗闘とか青木とか続きそうやな。

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2017.03.10

相棒 「ラストワーク」

 動画クリエイター・スガチー1888がネットに流した“ラストワーク”。
 老人がピストルで脅されながら食事をしているというもの。脅しているのは段ボールで作られたロボットの着ぐるみを着た人間。

 暴力と恐怖をテーマにしたフィクションか、あるいはリアルな犯罪動画か、もし後者ならば緊急を要する事態と考えてる右京さん。
 サイバーセキュリティ対策本部でも監視リストに入れたという青木。
 なんとこの動画がリアルかフィクションか調査せよと言う命令が特命係に下ったんや。

 青木は警察に入る前からスガチー1888のファンで、本名とか経歴とか知ってた。なので青木の元を去ろうとしてた右京さんたちが戻ってきてるし。
青木の解説によると高校生の時不登校だったが親の干渉で強制的にカウンセリングに行かされて偶然遭遇した鉄道事故を動画に取り、ふざけた音楽とセリフを付けて動画サイトに初投稿。その後事件現場にやってきて不謹慎なコメディーを作成してアップし、物凄い反応と再生数を記録し、コメディーを連発させ、動画クリエイターとして大成功を収めていた。

 スガチーも大成功した動画クリエイターで億を稼いでいると言われてたんやけど、訪ねて行ったコンシェルジュが受付にいるようなセレブなマンションでは家賃を滞納して2か月前に退居していたことが分かる。

 ラストワークの第2弾が投稿され、右京さんと冠城は撮影場所を特定することに。青木が再生回数1億回で1千万円入るって言うてたよね。ドラマからは離れるけど、そうしたらピコ太郎はいったいいくら稼いでるんやろね。
 
 右京さんは第2弾が撮影されていた飲み屋街で動画に映っていたおやじさんから話を聞く。どうも動画の中で脅されていた男性はこの辺りで暮らしていた日雇いで仕事サボって食い逃げばかりしてたので、飲み屋街にもいられなくなっていたらしい。元トラックの運転手もしていたのでトラック野郎から菅原文太郎って仮名を使ってた。食い逃げとかしてたんやったら、ここを管轄にしてる交番に尋ねに行っても良かったんちゃうんと思ったけどね。

 そうこうしていると伊丹達もやってくる。ラストワークに出てきた店を伊丹が知っていたのでちょっと興味があってやってきたとのこと。右京さんにどんな話を聞きだしたのか質問し

てたけど、守秘義務があるって言う右京さんに伊丹がどの口がそれを言うっておもろかったよね。

 花の里での作戦会議、男性は第1弾に出てきた公園で野宿していて、通報されたことがあったことが分かる。そこに青木が乗り込んできて、ラストワーク第3弾が投稿されたことを伝えにくる。
 男性がクロロホルムを嗅がされて、フラフラになりながら森の中を歩かされている。ボートに乗せられたところで…。

 翌朝、内田刑事部長に呼び出された伊丹達や冠城。運送会社からうちの駐車場ではないかと通報があり、スガチー1888が不法侵入で訴えられる。
 これで殺人予告動画の捜査ができることに。

 右京さんは30年前運輸会社で1年ほど一緒に働いていた人のところに話を聞きに行っていた。男性はオオヤと言い、失踪していたことが分かる。
 元同僚がオオヤからもらった葉書を手掛かりに、娘さんを訪ねた右京さん。凄いリサーチ力やなぁ。
 オオヤが失踪した原因は借金だということを娘さんから聞きだしてた。母親は認知症で施設にいてるって言うてたけど、オオヤが残した借金を払うために苦労したのが原因と思ってるって、いやぁ認知症って85歳を過ぎたら1/4の人に症状が現れるって言われるぐらいやねんし、そこまで父親のせいにはでけへんやろ。

 冠城は鑑識の益子の手伝いで湖の捜索。なんと関東エリアの山・川・湖など遺棄現場になりそうな場所がデータ化されていて捜査となれば照応がすぐにできるようにしてあるんやて。

そこでオオヤの遺体が発見される。

 その様子をニュースで見ているスガチー。こんな状態になっちゃったら日本だと自主規制がかかって動画見られなくなったりするよねぇ。そうなると本人が再生回数1億回って言うても無理になってくるんちゃうん。

 特命係の部屋に戻ってきた右京さんはオオヤがステーキを食べてるシーンを見直してる。右京さんはなぜスガチーが動画の主人公にオオヤを選んだのか疑問に思っていた。
 右京さんはオオヤが野宿していた場所で暴行事件があったという動画を撮っていたことを知る。その時オオヤはスガチーにつまんねぇなぁ、全然面白くねぇぞ、おれはこう見えても昔映画を撮っていた、兄ちゃん撮りたいものみえてるのかぁ、撮るなら本気出せ、命かけろと茶化していたことを聞きこむ。

 なんと動画サイトはわざと閉鎖せずにいたんやて。動画を生配信してた場所はすでに警察で調べられてたから、伊丹は急行する。右京さんたちは昔オオヤが働いていた映画の撮影所に行き、オオヤのことを知ってる人に話を聞いていた。オオヤは監督になれなかったので、自主映画を作っていた。今で言うフェイクドキュメンタリー。実際のことを追いかけていたようで実はフィクションだったという作品。時代の先を行き過ぎて、片っ端から映画祭に応募して全部落ちていた。借金ばかりがどんどん増えていった。奥さんも子供もいるのに、そんなことしてたんか。オオヤのことを教えてくれた人は、そういう子多いんやわって言うてたけど、映画の撮影所という場所がいつか自分も監督にという気持ちにさせちゃうんやろなぁ。

 実はスガチーとオオヤは似た者同士やったんやな。スガチーはひょんなことから大金を稼いで、でもあっと言う間に飽きられてスッカラカンになっちゃてたしな。

 逃げおおせたスガチーは海辺の場所にスマホをセットしていた。そこに右京さんと冠城がやってきたんやけど、凄い風吹いてるやん。さすがに右京さんも声張ってるし。
 そして今回の真相が明かされる…。

 相棒では映画の撮影所が舞台になることがちょくちょくあるけど、今回みたいな形で映画マンの話になっていくの良かったよね。オオヤが怒鳴っていたのも昔の(?)映画監督っぽかったし。じんわり沁みるストーリーになってたな。
 

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2017.03.02

相棒 「ギフト」

 病院で術後の経過が順調と言われた連続殺人犯北。大病院で療養中。その北を見張るのが所轄の刑事2人。北を見張ることに2人とも違和感があるみたいやんか。

 おじさん刑事がちょっと席を外した時、急に病院が停電になる。電源が復旧したとき、おじさん刑事がガムテープで拘束されてるのが見つかり、もう一人の若い方の刑事は顔を切り刻まれて亡くなっているのが見つかる。そして北は逃亡していた。

 遺体の前で呆然としている伊丹達のところにやってきた右京さんたち。1年前の北の事件ってなんやたっけと去年の感想を探してたら「陣川という名の犬」でした。陣川が出てくるとどうして陣川に比重がかかっちゃって北の扱いが少なくなりもったいないなぁという記憶が残ってたんよね。そしたら、1年経って復活してきたんや。

 北を担当した弁護士のところに行く伊丹。弁護士は北から伊丹に渡しくれとスマホを預かってた。指定した時間に北から電話が掛かってくる。北は夢は最後の一瞬まで追いかけるから夢。夢をあきらめませんよと伊丹に告げる。

 捜査会議。「陣川という名の犬」の超簡単なあらすじに、そうそうこんな人出てたなとチラッと思い出した。なんと陣川は日本にいないことになってるやん。いい女好きというキャラが冠城と被ってるから出しにくいというのもあるんやろうけど。

 捜査会議をやってる最中に警察署に北から冷蔵庫が届く。中に女性の遺体が。1年前までは美しい女性の顔を切り刻む快楽犯やったのに、なぜ今回は男性の顔だったのか疑問に思ってる右京さんと冠城。1年前の供述で誰かのために罪を犯すことに喜びを覚えていた節があった。
 殺された女性の名は有村みなみ。みなみの指に結婚指輪がはまっているのに暮らしていた部屋には男性の影は無く、スマホにも異性とやり取りした記録が無かった。ただしテーブルの上に封筒などが置かれていたので、手紙でしか連絡が取れない相手例えば刑事被告人ではないかと推理する。

 北の担当弁護士に会いに行った右京さんたち。みなみは北に手紙を出していたのではないかと、担当弁護士に探りを入れたけど、守秘義務があると教えてくれない。

 次に右京さんたちがやってきたのは、おじさん刑事のところ。病院がシステムダウンした11分の間に犯行は起きた。何者かが病院のシステムにUSBメモリを差し込みシステムをダウンさせた。あれぇ、劇場版でも床に落っこちてたUSBを拾った人がパソコンに差し込んで通信障害を起こしてたよな。

 伊丹のところに北から新たな連絡が入る。連絡と言うよりも宣戦布告って感じかな。発信元のスマホの位置確認できたので、そこに急行したら全然別人が乗った車の下にスマホを見つける。ホテル街とかって言うてたから、電話した後でめぼしい車に貼っちゃったてことなんかな。

 貸切になってるオシャレなワインバーに一人の男性が入って行くとそこに店員のかっこをした北がいる。他に誰もいないので尋ねると買い出しに行ってると答える北。上着を預かるふりをして首にスタンガンを当て気絶させる。

 若い方の刑事の検視で毒物が発見され自殺ではないかと考えた右京さんは、刑事の部屋に行ってみると女装用の洋服や化粧品、ウィッグが部屋中に置かれてる、お母さんに事情を聞いたら男子校に通ってた刑事は同級生に恋してた。刑事の高校時代の友達に話を聞いてみると相手の男子、めっちゃ壁ドンしてるやん。告白されて相手の肩に顔をうずめたところを隠し撮りされて、それを文化祭で披露されてしまったんで自殺未遂をしたことがあった。

 それが相手の男子が結婚することになって、また同じようなビデオを隠し撮りされ、結婚式の二次会で使われてしまう。その二次会には刑事も出席していた。いくら招待されてたとはいえ、好きだった男の結婚式の二次会に行くかなぁ?刑事やし、仕事が忙しいって断れるやろ。

 誰かのために人を殺すことに生きがいを感じ始めた北は刑事の仇をとることにした。

 若い刑事役をやっていたのが橋本淳君、マジレンジャーとちりとてちん以来久しぶりに見たなぁと思ってブログを見たら、最近は舞台中心に活躍してはったんや。すっかり男らしくなって、でもマジレッドのころのイメージもほんの少し残ってて懐かしかったな。忙しいでしょうけど、たまにはテレビにも出て欲しいなと思ったという。
 

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