2016.05.15

蜷川幸雄さん 関連書籍

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蜷川幸雄さんが亡くなられたということで、私が持っている蜷川幸雄さん関連の書籍を引っ張り出してきました。

一つは1998年4月~6月にNHK教育テレビで放映された人間大学の講座 ”舞台・夢を紡ぐ磁場「ロミオとジュリエット」を演出する”のテキスト。
18年ぶりに再読し始めたんですけど、12ページにこういう記述がありました「私には、老いとともに、年齢とともにだめになっていくということに対する恐怖が非常にあります。これから年をとってだめになるのか、そうではないのか、勝負をしたい。」

 そうか、それで最後の最後まで仕事をつづけてこられたのかと、うなずかされました。

 まだ全部読み終えてないのですが語り口調で、ご自身の演出に対する考えはどのような体験から生まれてきたものかなどが詳しく解説されていて、とても面白いです。

モノクロで小さいんですけど、貴重な写真も掲載されていて、このテキスト、持ってて良かったなと今更ながら思っているところです。

そして写真集の方は、山口猛さん監修の ”蜷川幸雄の挑戦 イギリス公演紀行 ドキュメント「NINAGAWAマクベス」から「リア王」まで”
2001年2月25日初版第1刷発行 平凡社

 2000年12月に亡くなられた嵐徳三郎さんの王女メディアの写真が素晴らしくて買ってしまったものです。海外での蜷川幸雄さんの動きや評価がまとめられていました。 

 私は蜷川さんのお芝居では徳三郎さんが出演されていたということもあり、「王女メディア」「近松心中物語」「NINAGAWAマクベス」を中心に拝見してきました。特に坂東三津五郎さんが忠兵衛をなさった「近松心中物語」が大好きでした。

 歌舞伎ならば型として演出は代々受け継がれていくのでしょうが、現代演劇である蜷川幸雄さんのお芝居は蜷川幸雄さんの存在なくして成立することはありません。

 これからはもう私が持っているテレビ中継をビデオ録画し、それをDVDに焼いたものを見ることしか蜷川さんのお芝居を楽しむことができなくなってしまいました。

 今年2月に拝見した「元禄港歌」。たまたま目にした雑誌で市川猿之助さんが語られていたのを読んで、これは是非見に行かなければならないと思ったのです。
まさか「元禄港歌」が私にとって最後の蜷川芝居になるとは思いもよりませんでしたが、行っておいて本当に良かったと心からそう思いました。 合掌 

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2005.11.17

特撮川柳

 「人間ダノン」のゆきじさんがやってるの見て、私も作ってみたくなったので、ハイクブログ貼ってみました。

 短冊のところクリックすると今まで詠んだ川柳見れます。

 ネタは特撮から(笑)。返句とかもできるんやけど、ハイクブログに登録せなあかんみたいやからなぁ。(使い方があまりわかってなかったりして)

 季語に「特撮」があるのが嬉しいんよね。今まで特撮で詠まれた川柳、なかなかおもしろかったよ。でもマジレンジャーとかデカレンジャーとかが多かったかな。あと「仮面ライダー」「マジレンジャー」も季語で登録されてたけど、でもどれもまだ句数は少ないから、これからって感じかな。

 また一つ、自分自身にノルマを増やしてもうたみたい・・・。

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2004.08.11

市川猿十郎さん 死去

 朝刊の訃報欄に市川猿十郎さんの名前を見つけて、朝からびっくりしてしもうた。肝臓ガンで49歳で死去。あんまりにも早過ぎるんちゃうん。
 猿十郎さんといえば、市川猿之助劇団の殺陣師として、スピードとパワー溢れる殺陣の中心で頑張ってはったからなぁ。

 猿十郎さんの役で思い出されるのは「独道中五十三駅(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」の鞠子宿の場。猿之助さん演じる化け猫に操られる村娘・おくら。コミカルな音楽と化け猫の手の動きにあわせて、くるくると回転したり、舞台に倒れ込んだりと大熱演で、このシーンが始まると大向こうから「待ってました、猿十郎っ」って声がかかってたなぁ。

 座頭の猿之助さんも残念やろうな。 合掌

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2004.07.27

中島らも氏死去

 さっき近藤史絵先生の「むくいぬ屋仮宅」拝見してびっくりしてしまいました。
 あの大阪の鬼才中島らも氏がお亡くなりになっておられたとのこと。最近はご病気のこととかいろいろあって、表舞台にはあまり登場されておられませんでしたけれど、某新聞に「明るい人生相談」を連載されていた頃は、関西文芸界のカリスマみたいな時代もありましたもんねぇ。

 私の世代だと、舞台に出ておられる中島らも氏を見たことがあるって方も多かったやろうけど、私はそのころあんまり小劇場系の芝居いってなかったから、見てないねんなぁ。
 印象に残ってるのは関西のプレイガイド誌に連載してたかねてっちゃんのブラックギャグっぽい漫画。
 それと確かNHK教育で放映されていたアルコール中毒による自殺衝動との闘い。
 アルコール中毒によって猛烈な妄想に襲われるなんて、このドキュメンタリーで中島らも氏が淡々と語られるまでは知らんかったもんね。

 今回の死因も酔って階段から落下したことによる脳挫傷らしい。
 なんか最期まで中島らも氏らしいとしか言いようがないやん。     合掌

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